“開発期間約11年”の酒場経営シム『Tavern Keeper』ついに早期アクセス配信、さっそく大人気。ファンタジー世界の酒場で、個性的な客をもてなす
Greenheart Gamesは11月4日、『Tavern Keeper』の早期アクセス配信を開始。本作はリリース後まもなく高評価を獲得し、人気となっている。

デベロッパーのGreenheart Gamesは11月4日、酒場経営シミュレーションゲーム『Tavern Keeper』の早期アクセス配信を開始した。対応プラットフォームはPC(Steam)。本作は、さっそく高い評価を得て人気となっている。
本作は、ファンタジー世界に酒場を建設して経営する作品だ。ゲーム内は日本語表示に対応している。

『Tavern Keeper』にてプレイヤーは酒場を作り、店主として切り盛りする。オークや妖精などが暮らすファンタジー世界の、それぞれ特色のある環境のステージを舞台に、まずは酒場をいちから建設する。お客が飲み食いしたりダーツなどを楽しんだりするタップルームや、料理を作ったり酒を用意したりする厨房、食材や酒樽の倉庫などを配置するのだ。また、客室を作って宿屋を兼ねることもできる。
酒場建設向けには家具や装飾品も豊富に用意されており、酒場を営みお金を稼ぐ中でさらに拡張させつつ、自分なりの雰囲気の酒場に仕上げていくことになるだろう。また、パーツをカスタマイズして組み合わせ、魔法のエフェクトを追加し、オリジナルの家具を作成できるデザインモードの存在も本作の特徴のひとつ。完成した家具は、ほかのプレイヤーと共有可能だ。

酒場の運営は、店にやってきた商人から酒や食材などを仕入れて、雇ったスタッフに働いてもらうかたちでおこなう。スタッフは、キャラクターによって給仕や調理、清掃、雑用といったスキルにおける長所・短所が異なり、要求する給料の金額もそれぞれ。適当な人材が見当たらなければ、広告を出して募集することもできる。
営業中の酒場内では、汚れや損傷、火事の可能性など多種多様な要素がシミュレートされ、それらが複雑に絡み合うことで時に予想外のハプニングが発生することも。プレイヤーには、お客やスタッフの声に耳を傾けて適切に対処することが求められる。また、キャラクターによっては魔法のストーリーブックが用意され、それを通じてさまざまな物語が展開。プレイヤーの選択によって結末が変化するほか、能力にも影響を与えることになる。

本作は、PC(Steam)向けに本日11月4日に早期アクセス配信が開始された。ユーザーレビューでは、本稿執筆時点では約150件のうち97%が好評とする「非常に好評」ステータスを獲得。また同時接続プレイヤー数を確認すると、これまでのピーク時には約2300人を記録しており、なかなかの人気ぶりである(SteamDB)。レビューでは、既に豊富なコンテンツが揃っている点や、キャラクターのアニメーションなど細部まで作り込まれたクオリティの高さ、作中で展開されるユーモアなどが好評である。
開発元のGreenheart Gamesは、Steamのユーザーレビューにて「圧倒的に好評」ステータスを獲得しているゲーム開発会社運営シミュレーションゲーム『Game Dev Tycoon』を手がけたことで知られるスタジオだ。本作『Tavern Keeper』は、約11年半ものあいだ開発が続けられてきたという。昨年7月に配信された体験版が高い評価を獲得し、さらに上述した製品版での好評ぶりを見るに、じっくり時間をかけて磨き上げてきたことが功を奏したようだ。
本作の今後については、4つの大型アップデートの配信を経て、正式リリースを迎える計画。ロードマップによると、2026年第1四半期の配信が予定されている最初の大型アップデートでは、あらゆるオブジェクトの色をカスタマイズできるカラーピッカーツールの導入や、ストーリーの追加などが実施される。また第2四半期予定の大型アップデート第2弾では、新ステージの追加や、アイテム販売をおこなえるショップ機能の実装、地震要素の導入などが予告されている。
なお、不具合の修正やパフォーマンスの改善、利便性の向上などをおこなうアップデートは随時配信される見込みだ。正式リリースの正確な時期は未定だが、早期アクセス配信は1年間は続けられる予定とのことである。
『Tavern Keeper』は、PC(Steam)向けに早期アクセス配信中だ。11月18日までは20%オフの2720円(税込)にて購入可能となっている。




