リアル海戦シム『Task Force Admiral – Vol.1』1月27日早期アクセス配信へ。「太平洋戦争」の米海軍サイドを指揮、“能力値判定なし”のガチ偵察バトル
MicroProseは1月6日、『Task Force Admiral – Vol.1: American Carrier Battles』を1月27日に早期アクセス配信すると発表した。

パブリッシャーのMicroProseは1月6日、『Task Force Admiral – Vol.1: American Carrier Battles』を1月27日に早期アクセス配信すると発表した。対応コンソールはPC(Steam)。発表にあわせてSteamではデモ版が配信されており、製品版に先駆けてゲームの一部を体験できる。
『Task Force Admiral – Vol.1: American Carrier Battles』は、1942年の太平洋戦争を舞台に、合衆国海軍の空母任務部隊を指揮するフル3D・リアルタイム型の海戦コマンドシミュレーションゲームだ。プレイヤーは提督として、索敵の指示、航空隊の発艦や攻撃投入、艦隊の進路判断などを統合的に管理し、史実および仮想の作戦に挑む。単なるフライトシムや従来のウォーゲームとは異なり、状況判断と命令によって戦況を動かしていく点が特徴で、空母戦における指揮官の役割そのものを再現する設計が採られている。

本作の特徴のひとつが、視点を切り替えながら進行する指揮体験だ。司令部内部を再現した一人称視点では、索敵報告や通信内容をもとに状況を把握し、限られた情報の中で判断を下すことになる。一方で、艦隊や航空機の動きを俯瞰できる三人称視点へ切り替えることも可能で、状況整理や全体把握に役立てられる。ただし、いずれの視点でも時間は止まらず、索敵結果の遅延や誤認を含めて実時間で戦況が推移していくため、判断のタイミングが指揮の成否を左右することになりそうだ。
こうした指揮体験を支える設計として、本作ではダイスロールや能力値による判定が採用されていないという。敵情を把握するためには、ときに霧などで視界が遮られるフィールドにて、レーダー探知や偵察などを活用し、自力で情報を得る必要があるのだ。一方で、ポーズや進行速度の調整といった補助機能も用意されており、状況整理や判断のための猶予を設けることは可能となっている。

収録コンテンツとしては、史実および仮想の展開を含む単独ミッションが30本以上用意されている。珊瑚海海戦やミッドウェー海戦など、1942年の太平洋戦争における主要局面も含まれ、史実に沿った状況だけでなく、条件を変えた仮想シナリオも含まれる。登場ユニットは90種以上の艦船と40種以上の航空機で、当時の編成や塗装も再現されている。加えて、オリジナルのミッションを作成する機能や戦闘経過を振り返る3Dリプレイ機能も搭載され、作戦の検証や再現をおこなうことも可能だ。
本作の開発を担当するDrydock Dreams Gamesは、2019年に設立されたインディースタジオだ。少人数体制ながら、本作の開発は2018年頃から始まっており、長期間にわたって段階的に制作が続けられてきた。同スタジオは、1990年代に登場した空母戦・海戦シミュレーション作品に強い影響を受けており、『Carriers at War』や『Great Naval Battles』シリーズ、『Task Force 1942』『Pacific Air War』など、当時のコマンド型ウォーゲームを原体験として挙げている。そうした古典的作品が持っていた、情報の不確実性や指揮官視点の判断の重さを、現代のフル3D表現とリアルタイム進行によって再構築することが、本作の制作方針とされている。
なおタイトルに“Vol.1”とあるとおり、複数タイトルにわたるリリースを予定しているようだ。Drydock Dreams Gamesによれば開発側は、陣営ごとの運用思想や手順を丁寧に表現するため、段階的な展開を選んだとしている。本作ではまず合衆国海軍側でのシングルプレイのみが実装されている。日本海軍側やマルチプレイ、キャンペーン要素については将来的な展開が示唆されており、まずは基盤となる指揮体験の完成度を重視する方針のようだ。合衆国海軍側の視点から、空母戦指揮という稀有な題材がどこまで掘り下げられているのかが注目される。
『Task Force Admiral – Vol.1: American Carrier Battles』はPC(Steam)向けに1月27日、早期アクセス配信予定。現在デモ版が配信中。
この記事にはアフィリエイトリンクが含まれる場合があります。



