『Titanfall 2』発売後も全DLC無料、シーズンパスは不採用。マルチプレイヤーの実績は簡単なものが3つだけに

 

トリプルA級規模のFPSであれば、おもにマルチプレイヤーモードへとDLCやマイクロトランザクションを組み込み、パッケージ以外での利益を見込むのはもはや定石だ。すべてのコンテンツを望むプレイヤーに向け、製品版とほぼ同じような額のシーズンパスを提供する会社もめずらしくなくなった。だが10月28日に発売された『Titanfall 2』では、シーズンパスは不採用となっており、マップもゲームモードも無料で提供される予定なのだという。

開発のRespawn Entertainment(以下、Respawn)は公式サイトにて、『Titanfall 2』が通常のFPSとは異なる作品である10の理由を紹介。その中で「発売後、すべてのマップとモードは無料です」と、これらを対象とした有料DLCを発売しない意向を明らかにした。これは購入したプレイヤーとしていないプレイヤーたちが分断されてしまうのをRespawnが嫌ったためだ。そのため、『Titanfall 2』ではシーズンパスも発売されない。シングルプレイヤーにおいても、有料で追加キャンペーンを配信するようなことにはならないようだ。

また実績/トロフィーにおいては、海外メディアVideoGamerの報道やすでに発売された製品版より、マルチプレイヤーに関するものが3つしかないことが明らかとなっている。『Titanfall 2』には全51個の実績/トロフィーがあるが、残りの48個はシングルプレイヤーに関連するもの。いずれも「マッチで勝利する」「ロードアウトをカスタマイズする」「プレイヤー作成のマルチプレイヤーネットワークに参加する」と簡単なものばかりだ。マルチプレイヤーを延々とプレイさせるような実績も、マッチ中に特殊な行動を強要するような実績も存在しない。

実際に『Titanfall 2』では、前作のマップ「Angel City」が発売後に配信予定となっているが、これは予約特典でも有料DLCでもなく、誰もが無料で入手することができる
実際に『Titanfall 2』では、前作のマップ「Angel City」が発売後に配信予定となっているが、これは予約特典でも有料DLCでもなく、誰もが無料で入手することができる

過去にもお伝えしたように、DLCはパブリッシャーにとって利益を生み出すことができる手段の1つだが、『Evolve』のように扱いを間違えればプレイヤーのコミュニティから大きな反感を買うことになる。今回のRespawn Entertainmentの動きはプレイヤーたちからの好感を得て、末永く遊んでもらうことに繋がるだろう。