Steam『首都高バトル』アプデで「レース中にライバルとバイバイしがち」問題にテコ入れ。序盤から車強化しやすくなるなど、細かい改良いろいろ

Ver.0.10.3アップデートでは、機能の追加とバランス調整が主に実施された。

元気は2月11日、Steamで早期アクセス配信中の『首都高バトル』向けにVer.0.10.3アップデートを配信した。細かい遊びやすさ改善要素が数多く盛り込まれている。

『首都高バトル』は、同名レースゲームシリーズの最新作だ。舞台は封鎖された未来の東京。プレイヤーは夜の首都環状でカスタムした愛車を走らせ、公道やパーキングエリアなどで出会うライバルと最速の座を争ってバトルを繰り広げる。本作では、実在する高速道路が忠実に再現されている。また、公道レースであるため、コースが複雑に入り組んでいたり高低差があったりと一筋縄ではいかない。さらに、一般車両(アザーカー)も走る中で、レースをおこなうことになる。

また、レースにおいてはシリーズの特徴である「SPバトル」システムを採用。ドライバーの精神を数値化したSP(スピリットポイント)を削り合う仕組みになっており、相手を大きく引き離すほどSPを早く減少させることができる。車両のカスタマイズの妙とドライビングテクニックで差をつけて、ライバルの心を打ちのめすのだ。

Ver.0.10.3アップデートでは、機能の追加とバランス調整が主に実施された。目玉となるのは、「ライバルのコース分岐の進行方向が表示される」機能。本作ではライバルと首都環状でレースする。首都環状には分岐があるわけだが、これまでの仕様ではライバルがプレイヤーと違う分岐を進むことでレースがドローになるという、謎の展開が頻発していた。これは大差をつけて勝っていても分岐によりドローになるので、不満の一因にもなっていたわけだ。そこで今回のアプデでは、分岐によってライバルがどちらのコースに行くか表示されるようになった。これで“レース中ライバルとバイバイ”現象は減ることになるだろう。

あわせて、レース中にハザードを長押しすることでリタイアが可能になった。手っ取り早くレースをやめられるようになったわけだ。またオートパイロット中の視点変更が可能に。オートパイロット稼ぎ勢はいろんな視点や向きでドライブできるだろう。そのほか、ゲーム序盤においてチューン強化の開放が遅かった点についてもテコ入れされており、チューンのパークがより段階的に開放されるようになった。同仕様実装により、ライバルの強さも見直されている。またRGBの値をスライダーバーで調整できるようになったりと、細かいながらも遊びやすさを改良するテコ入れが盛り込まれている。

一方で、ポエムがスキップしやすくなっていた仕様が変更されたり(これまでワンボタンだったのを長押しでスキップに変更)、伝説のチューナーのチューンで性能が低下する場合が起きる不具合を修正されるなど、『首都高バトル』らしい楽しげな項目が並んでいる。気になる方はパッチノートを見てみるといいだろう。先日にはSteamクラウドにも対応するなど、アップデートがはかられており、そうした調整は今後も続けられそうだ。

『首都高バトル』は、PC(Steam)向けに早期アクセス配信中である。

Ayuo Kawase
Ayuo Kawase

国内外全般ニュースを担当。コミュニティが好きです。コミュニティが生み出す文化はもっと好きです。AUTOMATON編集長(Editor-in-chief)

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