狂ったAIと閉鎖された宇宙ステーションで戦うサイバーパンクRPG『System Shock』リメイク版のプレイ映像が公開、名作「BioShock」の前身作
米国のデベロッパーNight Dive Studiosは、サイバーパンクRPG『System Shock』のリメイク版に当たる『System Shock Remasterd Edition』のプリアルファゲームプレイ映像を公開した。20年以上前にリリースされたクラシックタイトルは現在Unity上で再構築されているが、映像を見る限り開発は順調に進行しているようだ。
『System Shock』とは、かつて『THIEF』などの名作を生みだしたLooking Glass Studiosが開発した1994年リリースの一人称視点サイバーパンクRPGだ。プレイヤーはコールドスリープから目覚めた1人のハッカーを操作し、狂ったAI「SHODAN」が支配する宇宙ステーションにて生き残りをかけ死闘を繰りひろげることになる。
1999年に発売された続編『System Shock 2』は、後に『BioShock』シリーズを手がけたIrrational GamesとKen Levine氏が手がけており、『System Shock』は同シリーズの前身になった作品と言える。音声テープの再生やスキルを自身で成長させる要素、そして”レンチ”などは、20年以上前に発売された初代『System Shock』からあったものだ。
近年、Night Dive Studiosは初代『System Shock』や『System Shock 2』の権利を入手し、この2つの名作をSteamやGOG.comなどで再販することに成功していた。ただ両作共に15年以上前の作品ということもあり、システムおよびグラフィックはとても古臭い。だが今回のプレイ映像を見る限り、リメイク版『System Shock』は現代のプレイヤーの興味をひくことにも成功できるのではないかと期待させてくれる。特に映像から伝わってくる閉塞感はとても素晴らしい。
なお公式サイトでは近日中にもKickstarterにてクラウドファンディングが実施されることが明らかにされており、今回の映像で興味を持ったユーザーはぜひ続報をチェックしよう。また『System Shock』シリーズでは、最新作となる『System Shock 3』をNight Dive Studiosが手がけ、開発にはWarren Spector氏が参加することもすでに発表されている。