マルチ対応VR命賭けバトル『デス・ゲーム・ホテル』7月12日配信へ。肉体の一部を賭けて挑むイカサマありのデスゲーム、ゲームクリエイターSWERY氏新作

White Owlsは6月21日、VRテーブルゲーム『Death Game Hotel(デス・ゲーム・ホテル)』を7月12日に配信すると発表した。身体の部位を賭けた賭博バトルを楽しめるVRゲームだ。

国内デベロッパーのWhite Owlsは6月21日、VRテーブルゲーム『Death Game Hotel(デス・ゲーム・ホテル)』を7月12日に配信すると発表した。対応プラットフォーム・デバイスはMeta Quest(Quest 2/Quest 3/Quest Pro)で、価格は2400円(税込)。

本作は、自らの身体の部位を賭けた賭博バトルを楽しめるテーブルゲームだ。シングルプレイに加え、世界中のプレイヤーたちと生死を賭けて戦えるオンラインマルチプレイモードも収録される。


『Death Game Hotel(デス・ゲーム・ホテル)』では、架空のデスゲーム大会「デスゲーム2000」に意図せず招待されてしまった参加者となり、対戦者たちと死闘を繰り広げる。参加者らはチップだけでなく、肉体の一部を賭けて勝負に挑むことが特徴で、負けた参加者の肉体が無残に飛び散る激しいシーンも描かれる。なお、本作の対象年齢は18歳以上にレーティングされている。

本作には、「死神の盃」「死神の盃・一騎打ち」「デスポーカー」という3種類のゲームが収録。「死神の盃」は、血液で満たされた盃を溢れさせないように、各プレイヤーが順番に石板を盃に入れていくというゲームだ。盃は各プレイヤーに1つずつ、石板は5枚ずつ割り当てられ、手番が回ってきたら任意の盃に1〜3枚の石版を投入し、先に石版をすべて使い切ったプレイヤーがラウンド勝利となる。

それぞれの盃には、血液が溢れるまでにあと何枚の石版を入れられるかという容量が設定。ほかのプレイヤーの盃の容量は分からないが、ラウンド開始時にはどの容量の盃がいくつあるのかを確認できるため、そこから推理することとなる。もし血液を溢れさせてしまった場合は、投入した枚数と同じ数の石版を山から引かなければならない。また、盃が溢れるたびにテーブル上にある蝋燭が消え、すべての蝋燭が消えると死神が登場し、強制的に命を賭けて戦う「血戦」に突入する。

 


血戦においては、プレイヤーはチップに加えて、自分の身体の一部(両目・両耳・口・右手・左手)を賭けなければならない。もし自分のターンにて盃を溢れさせると、賭けた肉体を失ってそのラウンドの敗北が決まる。一方で上手くすべての石版を使い切ることができれば、ほかの全員の負けが確定だ。獲得した肉体のチップは高額チップに換金されるため、血戦はハイリスク・ハイリターンの戦いとなる。そして「死神の盃・一騎打ち」では、こうした「死神の盃」を1対1でおこなう。より緊張感のある、読みあいのバトルが繰り広げられるという。

賭けることのできる身体の部位は全部で5か所あり、すべてを失うまではゲームを続行可能だ。肉体を失うと後述するペナルティを受けてしまうが、血戦は少なくとも5ラウンドはプレイできる計算になる。なお、失った肉体は時間経過で回復するほか、ゲーム内通貨を使って治療することもできるそうだ。

また、「死神の盃」「死神の盃・一騎打ち」で使う石版には、通常の平石版のほかに、盃に投入すると特殊効果を発揮する特石版が存在。たとえば、盃の持ち主に石版を追加したり、盃の容量を増やしたり、あるいは次に石版が投入された際に必ず溢れるように罠を仕掛けたり、即座に血戦に移行したりといった効果のものがある。こうした特石版は、ほかのプレイヤーから種類を判別できるものもあれば、平石版に偽装されたものもあり、駆け引きの要素のひとつとなるだろう。

 


もうひとつの「デスポーカー」は、テキサス・ホールデムをベースにしたポーカーゲームだ。スペード・ハート・ダイヤ・クローバーに“デス”のスートが追加され、絵札なしの専用ルールが採用。デスを含む役は何よりも強いが、手札のデスを使って役を作れない場合は最弱手になってしまう。そして、デスカードがコミュニティカードとして場に出ると蝋燭が消え、すべて消えるとやはり自らの身体の部位を賭ける血戦に臨むこととなる。

VRゲームである本作では、身体の部位を失うなど命賭けの緊張感を疑似体験できるほか、VRならではの“イカサマ”をおこなうことができることも特徴。たとえば「死神の盃」では、盃が絶対に溢れない手業や、あとどのくらい石板が入れられるのかを知ることができ、「デスポーカー」においては手札のカードをすり替えたり、次に配られるカードをこっそり知ったりといったことが可能。対戦相手の隙を見てイカサマを仕掛けることとなる。ただし、血戦にて身体の部位を失うと、部位に応じたペナルティを受け、イカサマもできなくなるとのこと。

このほか、デスゲーム大会の舞台となる館内にはストアが用意。ゲーム内通貨にてピザやビール、ドーナツ、コーヒーなどを購入し、ほかのプレイヤーと乾杯して息抜きすることができる。


本作の開発元White Owlsは、『レッドシーズプロファイル(Deadly Premonition)』や『D4: Dark Dreams Don’t Die』『The MISSING -J.J.マクフィールドと追憶島-』『The Good Life』などのクリエイターとして知られる、SWERYこと末弘秀孝氏が率いるスタジオだ。グラスホッパー・マニファクチュアの須田剛一氏とタッグを組み手がける『Hotel Barcelona』と並行し、同スタジオ初のVR作品として本作『Death Game Hotel(デス・ゲーム・ホテル)』を開発中。本作には、Skeleton Crew Studioが開発協力しているとのこと。

『Death Game Hotel(デス・ゲーム・ホテル)』は、Meta Quest(Quest 2/Quest 3/Quest Pro)向けに7月12日配信予定だ。本日より予約受付が開始されており、10%オフにて予約購入可能。予約者特典として、ゲーム内で使用できるアイテム「プレミアムバーガー」と「瓶ビール」がプレゼントされる。

Taijiro Yamanaka
Taijiro Yamanaka

国内外のゲームニュースを好物としています。購入するゲームとプレイできる時間のバランス感覚が悪く、積みゲーを崩しつつさらに積んでいく日々。

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