最大5人マルチ対応・核汚染区域ローグライト『MISERY』発売後いきなり大盛況。危険に満ちた“ゾーン”で壮絶サバイバル、バンカーではのんびり一服

Platypus Entertainmentは10月24日、Ytopiaが手がけたローグライト・サバイバルゲーム『MISERY』を配信した。

パブリッシャーのPlatypus Entertainmentは10月24日、Ytopiaが手がけたローグライト・サバイバルゲーム『MISERY』を配信した。対応プラットフォームはPC(Steam)。本作は、さっそく大きな人気を獲得している。

本作は、隔離された核汚染区域を舞台にサバイバルをする作品だ。ソロプレイおよび最大5人でのオンライン協力プレイに対応。ゲーム内は日本語表示に対応している。

『MISERY』にてプレイヤーは、ザスラヴィエ共和国という架空の国の民間軍事会社の一員として、ゾーンと呼ばれる放射能で汚染された立入禁止区域に足を踏み入れる。ゾーンには希少なアーティファクトが存在し、それを巡って核戦争に発展したのだ。ゾーンはプレイするたびに自動生成され、軍事基地や研究所の廃墟、崩壊した都市などを探索。その中では、アノマリーという超自然現象に遭遇することもあり、そうしたエリアにアーティファクトが隠されていることがある。

ゾーンにはプレイヤーだけでなく、食料や資源を求めるほかの生存者や、独自の生態を持つ奇妙なミュータントなどの脅威も存在。手に入れたさまざまな武器を使って戦うことになるだろう。飢えや喉の渇きなどのステータス管理も求められる。また、空が暗くなりサイレンが鳴り響いたら、核爆弾が迫っている合図だ。急いでバンカーに避難しないと巻き込まれてしまう。バンカーはプレイヤーの安全な拠点であり、持ち帰った資源などをもとに設備の拡張・カスタマイズが可能だ。

本作は、PC(Steam)向けに本日10月24日にリリース。その後の同時接続プレイヤー数を確認すると、配信開始直後からぐんぐん増加し、ピーク時には約5100人を記録するなどかなりの盛況ぶりである(SteamDB)。また本作は、今月中旬に開催された新作体験版配信イベント「Steam Nextフェス」でのユニークプレイヤー数ランキングで9位に入っていた(関連記事)。体験版の評価も好評で、プレイヤーを製品版購入へと上手く誘導できたのかもしれない。

また製品版のユーザーレビューでは、本稿執筆時点で約510件のうち85%が好評とする「非常に好評」ステータスを獲得。公式には、「『Lethal Company』や『S.T.A.L.K.E.R.』のファンに贈る」作品だと説明されているように、サバイバルから核汚染要素、拠点カスタマイズまで、両作を含むさまざまな作品の良いとこどりをしたようなゲームプレイだとして好評だ。

収録コンテンツがそこそこ充実しているにもかかわらず、1200円という比較的低価格で販売されている点のほか、退廃的な雰囲気にフィットしているレトロな3Dグラフィックなども好評。一方で、ゲームバランスの調整不足や最適化不足なども指摘されており、そこでやや評価を下げている格好だ。

本作の開発元Ytopiaは、現在19歳だというインディー開発者P.E. Maewing氏の個人スタジオで、本作は友人らの協力を得ながら開発したという。なお、本作の開発は今後も継続され、ロードマップではバンカーの拡張やペットシステムの導入、新たなアノマリーやアーティファクトの追加、敵AIの改善、ゲームモードの追加、Mod対応などが挙げられている。

『MISERY』は、PC(Steam)向けに配信中だ。リリース記念セールとして、11月7日までは10%オフの1080円(税込)にて購入可能となっている。

Taijiro Yamanaka
Taijiro Yamanaka

国内外のゲームニュースを好物としています。購入するゲームとプレイできる時間のバランス感覚が悪く、積みゲーを崩しつつさらに積んでいく日々。

記事本文: 7586