『スーパーマリオ64』のバグを解明したユーザーに懸賞金「12万円」、TASプレイヤーが新種グリッチの謎を追う

海外のTASプレイヤー「pannenkoek2012氏」は、『スーパーマリオ64』のとあるバグを解明したユーザーに懸賞金1000ドル(約12万円)を与えるとYouTube上にて発表した。

海外のTAS(Tool-Assisted Superplay)プレイヤーpannenkoek2012氏は、「『スーパーマリオ64』のとあるバグを解明したユーザーに懸賞金1000ドル(約12万円)を贈呈する」とYouTube上にて発表した。『スーパーマリオ64』は1996年にニンテンドー64向けにリリースされた3Dアクションゲームだ。発売から20年が経過しようとしているが、いまだ国内外でスピードランやスーパープレイに挑戦する人が後を絶たない。pannnekoek2012氏もそんなTASプレイヤーの1人だが、先日Twitch上にて偶然見た1つのグリッチに心を奪われているという。

問題のグリッチは、コース15「チックタッククロック」にてTwitchユーザー「DOTA_TeaBag氏」が生配信中に偶然発生させたものだ。交差する足場をジャンプしていると、上の階層へ突如ワープするという内容で、『スーパーマリオ64』では現在まで見られなかったグリッチだという。現在まで同作では、さまざまな条件で下の階層へとジャンプするワープと、ある特定条件で二重の天井がある際に上の階層をつかむことができる上方向へのワープ(「Pole Jump」と呼ばれるもの、ただしポールは発生条件ではない)が発見されているが、今回のものはいずれにも該当しない。

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問題のバグシーン。このジャンプの直後に……
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上の階層へと一気にワープする

pannekoek2012氏は4年前からYouTubeに『スーパーマリオ64』の各種バグ映像を投稿しているユーザーだ。1年前には「impossible coin」という誰にも取れない位置に存在していてたコインを取得し、国内外から大きな注目を浴びた。そんなTASプレイヤーでも解明することができない今回のバグ、懸賞金1000ドルは魅力的だが解明には時間がかかりそうだ。懸賞金は初めてこのグリッチを解明したユーザーに提供され、その際には動画のタイトルに[CLAIMED]が入れられる予定だという。

Shuji Ishimoto
Shuji Ishimoto

初代PlayStationやドリームキャスト時代の野心的な作品、2000年代後半の国内フリーゲーム文化に精神を支配されている巨漢ゲーマー。最近はインディーゲームのカタログを眺めたり遊んだりしながら1人ニヤニヤ。ホラージャンルやグロテスクかつ奇妙な表現の作品も好きだが、ノミの心臓なので現実世界の心霊現象には弱い。とにかく心がトキメイたものを追っていくスタイル。

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