ケモノ・エモ列車旅ゲーム『サンセットヒルズ』アプデでついに日本語対応。批判受けた“有料エピソード”はやっぱり無料で配信予定


デベロッパーのCotton Gameは10月3日、謎解きアドベンチャーゲーム『サンセットヒルズ』向けにアップデートを配信し、日本語対応を追加した。本作は、PC(Steam)向けに配信中。

本作は、物語主導の謎解きアドベンチャーゲームだ。舞台となるのは、擬人化された犬のような姿をした人々が暮らす、19世紀初頭のヨーロッパをモチーフにした戦後の世界。主人公のニコは、かつての戦友たちを訪ねて各都市を列車で旅をする。


『サンセットヒルズ』はエピソード形式が採用され、現時点で「ダグ編〜思い出のパン〜」と「フェルッチョ編〜夢の舞台〜」が収録。ダグとフェルッチョは主人公ニコの戦友であり、戦争終結後、彼らはそれぞれ異なる街で新たな生活を送っている。プレイヤーは彼らが暮らす街をひとつひとつ訪れ、さまざまな謎解きをこなしながら物語を進めて、友人と再会することを目指す。

本作の謎解きは、シンプルなミニゲーム的なものや、手がかりを元に解法を求めるもの、純粋なパズルなどが収録。攻略するうえでは、街の各地を探索したり、住民と交流したりするなかで得られる情報やアイテムが重要となる。保有アイテムの中には、組み合わせたり分解したりできるものもあり、これも謎解きに関わってくる。フェルッチョ編では、物証などをカメラで写真に収める要素も登場する。

本作は会話シーンが多く、その内容が謎解きのヒントになっていることもある。今回のアップデートにて日本語表示に対応したことで、日本人プレイヤーにとってよりプレイしやすくなったといえるだろう。

 


本作は、今年8月にPC(Steam)向けにリリース。本稿執筆時点で、ユーザーレビューでは約360件のうち52%が好評とする「賛否両論」ステータスとなっている。賛否が分かれている背景としては、主に本作の販売手法への批判がある。本作は全5章で構成される予定となっているが、先述したとおり現時点では2章までが収録。そして残りの3章は、DLCとして来年以降に販売予定とされた。つまり、エンディングを見るには追加でお金を払わなければならず、またそうした情報がストアページには掲載されていなかったことから、批判の声が寄せられたわけだ。

その後開発元Cotton Gameは、有料DLCを通じたエピソード追加の計画を撤回。現在開発中の残りの各エピソードは、無料アップデートにて追加されることが案内された。この対応を受けてか、Steamユーザーレビューの直近30日間のレビューステータスは「やや好評」まで持ち直している。


『サンセットヒルズ』は、PC(Steam)向けに配信中。現在セールが実施されており、10月8日までは10%オフの1800円(税込)にて購入可能だ。体験版も配信されている。また、本作のNintendo Switch/PS5/PS4/Xbox/iOS/Android版が今後配信予定となっている。