ケモノ・エモ列車旅ゲーム『サンセットヒルズ』8月21日配信へ。戦後のヨーロッパ風世界を巡り、謎解きをこなしながらかつての戦友たちを訪ねる


デベロッパーのCotton Gameは8月10日、パズルアドベンチャーゲーム『サンセットヒルズ』を8月21日に配信すると発表した。対応プラットフォームはPC(Steam)。

本作は、絵本のような手描きイラスト調ビジュアルが採用された、物語主導のアドベンチャーゲームだ。さまざまな謎解き要素も用意されるという。


『サンセットヒルズ』の舞台となるのは、擬人化された犬のような姿をした人々が暮らす、19世紀初頭のヨーロッパをモチーフにした架空の世界だ。主人公のニコは、戦争が終わって軍を除隊したのち小説家になり、やがて1冊の本を出版。そして彼は自身の作品を携え、かつての戦友たちを訪ねて各都市を列車で旅をする。

絵本を意識して制作されたという本作のビジュアルは、街の環境は明るい雰囲気で描かれた3Dグラフィックとなっており、一方キャラクターは2Dグラフィックで表現。プレイヤーはニコとなり、旅先の街でさまざまな人々と出会う。そのなかでは、何か困っている人を助けたり、犯罪を解決したりなどの場面があるそうで、ここでパズルに挑むことになるようだ。

 


本作には多種多様なパズルが登場し、主にポイント&クリック形式にてプレイ。街を探索してアイテムを入手し、それらを組み合わせたり分解したりなどして、パズルの解法を見出すことになる。適切なアイテムを用いることはもちろん、人々と会話をしてパズルのヒントや各種情報を得ることも大事になるだそうだ。

旅を進めるなかでニコは、共に戦火をくぐり抜けた仲間たちとも出会う。皆それぞれの新たな人生を歩んでおり、彼らとの会話を通じてかつての戦争を回想。また、プレイヤーはニコの記憶を探り、彼が戦時中に体験したことを知ることにもなる。そうして戦争とニコの過去を紐解くなかで物語は展開し、彼の旅の真の目的が徐々に明らかになっていくという。


本作の開発元Cotton Gameは、中国・上海に拠点を置くインディースタジオだ。これまでには、『Mr. Pumpkin Adventure』や『One Way: The Elevator』『ISOLAND』シリーズなどを手がけ高評価を獲得。本作『サンセットヒルズ』は2019年に開発が開始され、今年6月にはKickstarterにて実施されたクラウドファンディングで成功を収めている。

『サンセットヒルズ』は、PC(Steam)向けに8月21日配信予定だ。価格は17.99ドルとのことなので、日本円ではSteamの基準にて換算され2000円程度になるだろう。リリースから1週間は10%オフセールがおこなわれる。また本作は、今後DLC配信を通じてエピソードが追加されていく計画となっている。


なお本作は、映画製作・配給会社として知られるアスミック・エースが日本での販売元を担当しており、現時点で同社からは、PC(Steam)版は今年の秋・冬に配信予定と案内されている。本作の日本語対応はこの時期になるのかもしれない。また同社からは、本作のNintendo Switch/PS5/PS4/iOS/Android版も後日配信予定とのことだ。

【UPDATE 2024/8/14 10:46】
『サンセットヒルズ』の日本語対応について開発元Cotton Gameと販売元アスミック・エースは8月13日、PC(Steam)版向けに10月3日にアップデートを配信し追加すると発表した。

今回弊誌がCotton Gameに確認したところ、基本的な日本語ローカライズ作業はすでに完了しているものの、同スタジオとアスミック・エースには最高の翻訳品質をもってリリースしたいとの考えがあり、この間にテストをおこない改善させていくそうだ。内部テストに加えベータテストも実施され、本作の購入者はいち早く日本語版を試し、ローカライズに対するフィードバックを送ることができる見込み。また、9月26日〜29日に開催される東京ゲームショウ2024では、本作がインディーゲームコーナーにて出展予定。おそらくそこでも日本語版を試遊できるだろう。