海外フォーラムRedditのサブレディット「GameDealsMeta」にて、オンラインゲームショップ「GreenManGaming」(以下、GMG)関連のスレッドを立てることが禁止された。「GameDealsMeta」は、ゲームのセール情報を中心に扱うサブレディット(2chにおける板)だ。モデレーターたちはGMGがActivisionやUbisoftのゲームタイトルのプロダクトキーを認可を受けずに販売していると説明したが、一方で一部ユーザーからは反論が寄せられるなど、波紋を呼んでいる。
「Green Man Gaming」は、おもにビデオゲームのプロダクトキーを販売する海外のオンラインゲームショップだ。様々なタイトルのキーをローンチ前から安価に販売する一方で、今年5月には『The Witcher 3』の開発・販売元CD Projekt REDと一悶着を起こし、パブリッシャーと契約をせずどこかで手に入れたキーを販売していることが明らかとなった。
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この事件に強い関心を受けた「GameDealsMeta」のモデレーターたちは、ActivisionやUbisoft、Warner Bros. Gamesのカスタマーサポートにメールで確認を取った。そしてこの内、ActivisionとUbisoftが「GMGは認可した販売店ではない」と返答したと伝えている(当初はWarner Bros. GamesのカスタマーサポートもGMGを認可されていない販売店と伝えていたが、後に訂正された)。またモデレーターたちは、GMGで販売された『Call of Duty: Black Ops 3』に多数の不良品が混在していたと指摘しており、これは不正にキーを取得した結果だと主張。これらの問題を受け、さらにGMGから正式な解答が得られなかったため、「GameDealsMeta」ではGMG関連の情報でスレッドを立てることを禁じたのだという。
一方で、「GameDealsMeta」で全ユーザーからこの決定が称賛されているようには見えない。今回の問い合わせがわずか3社に対したものであった点など、調査方法の不備も指摘されている。決定は理解できるが、GMGの情報を取り扱わないのであればもう「GameDealsMeta」は有用なサブレディットではないという本音も出ている。
当の本人であるGMGは、海外メディアGameSpotに対し公式声明を出し、モデレーターたちは「GMGとパブリッシャーの契約に関する共有できない繊細な情報」を何度も問い合わせてきたとコメント。認可された小売店と、認可された第三者からキーを取得している小売店には違いが存在すると続けたが、後者でもパブリッシャーには利益が還元することを強調した。可能であればパブリッシャーと直接契約し顧客が安全にゲームを遊べるよう確実にする、そしてそれが不可能な場合にはキーをどこからか取得し、問題が発生しても顧客をサポートするという考えを明らかにしている。