「霊の声」を調査する”ゴーストレコーダー”の活躍描くホラーゲーム『Sylvio』リマスター版が5月2日にSteamで配信へ

スウェーデンのインディーデベロッパー「Stroboskop」は、『Sylvio』のリマスター版を5月2日にリリースする。『Sylvio』は2015年6月にリリースされた一人称視点のホラーアドベンチャーゲームだ。

スウェーデンのインディーデベロッパー「Stroboskop」は、『Sylvio』のリマスター版を5月2日にリリースする。『Sylvio』は2015年6月にリリースされた一人称視点のホラーアドベンチャーゲームだ。プレイヤーは心霊現象の調査人である「ゴーストレコーダー」となり、霊の声を聞きながら謎に満ちた物語を解明してゆくことになる。

「電子音声現象(Electronic Voice Phenomenon、通称EVP)」とは、電子機器を通じて記録された音声に、霊界からの声が録音されてしまう現象のこと。『Sylvio』の主人公である「ジュリエット・ウォーターズ」は、この「EVP」を通じて心霊現象を記録しているゴーストレコーダーである。1971年に閉鎖されたファミリーパークに迷い込んでしまったジュリエットは、霊の声を解析しながら脱出することを目指す。

ゲームのビジュアルはそれほど豪華ではなく演出も地味なのだが、本作のユニークな特徴が「録音機」を使用したメカニックだ。プレイヤーの分身であるジュリエットは、マップ内を探索するあいだにさまざまな音声を機材で録音し、霊がなにを訴えたがっているのを調べることになる。再生スピードを変えたり逆再生したりして霊のメッセージを発見し、次にどうすればいいのかを調べるというわけだ。

「Stroboskop」は今年1月に続編『Sylvio 2』のKickstarterキャンペーンを実施していたが、残念ながら目標額には到達できなかった。その後は作品ではなくクリエイターに対して支援する「Patreon」を利用。さらに開発資金の確保をスピードアップさせるため、初代『Sylvio』を再販するといったところなのだろう。ゲームエンジンは「Unity 5」が採用されており、リマスター版『Sylvio』のグラフィックは大きく向上、プレイヤーのフィードバックを受けさまざまな要素も改善していることが明らかにされている。

「Patreon」を通じ4月末までに月2ドルを支援しているプレイヤーには、発売日である5月2日にSteamキーがプレゼントされるとのことなので、気になる人はチェックしてみよう。

Shuji Ishimoto
Shuji Ishimoto

初代PlayStationやドリームキャスト時代の野心的な作品、2000年代後半の国内フリーゲーム文化に精神を支配されている巨漢ゲーマー。最近はインディーゲームのカタログを眺めたり遊んだりしながら1人ニヤニヤ。ホラージャンルやグロテスクかつ奇妙な表現の作品も好きだが、ノミの心臓なので現実世界の心霊現象には弱い。とにかく心がトキメイたものを追っていくスタイル。

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