『ストリートファイター6』BGM上書き演出がオンオフ可能になるオプション項目実装へ。実際はそんなことないのに“キンバリー弱体化”の声


カプコンは9月22日、対戦格闘ゲーム『ストリートファイター6』の次回アップデートで実装される新機能を発表した。本日発表されたのは、継続的にBGMを上書きするスーパーアーツ・必殺技演出の上書きのオンオフを設定できるという、オプションの新項目だ。この発表を受けて、プレイヤーからSNS上にて“キンバリー弱体化”という声が寄せられている。

キンバリーは、『ストリートファイター6』で初登場したプレイアブルキャラクターだ。武神流の第39代目伝承者であるガイの押しかけ弟子である。キンバリー自身も武神流の使い手として、スピーディな突進技や煙幕などで相手を撹乱したり、スプレー缶を炸裂させる細工手裏剣を投げたり、トリッキーな技で戦うタイプのバトルスタイルを使いこなすキャラクターとなっている。またパーソナルな部分としては、飛び級で大学を卒業するほどの優等生でありつつ、1980年代のポップカルチャーを好む一面もある。


『ストリートファイター6』は、9月24日に大型アップデートが予定されている。アップデートでは、新キャラクターであるテリー・ボガードの追加をはじめ、リプレイ再生の新機能追加、数百万のプレイヤーのプレイデータから学習して生成されたAIと対戦するVライバルマッチの追加など、さまざまな新要素が追加予定となっている。そして、新機能のひとつとして9月22日、「継続的にBGMを上書きするスーパーアーツ・必殺技演出の上書きのオンオフ」を設定できる新たなオプション項目が発表されている。

この新たなオプション項目の発表を受けて、SNSでは“キンバリー弱体化”という声が上がっている。この新たなオプション項目は、ほぼキンバリーだけを狙い撃ちするかのような機能になっているのだ。

キンバリーのスーパーアーツLv3である「武神顕現神楽」は、相手を打ち上げて多数のスプレー缶を炸裂させながら多数の攻撃を仕掛けるという大技だ。武神顕現神楽を使用する際、キンバリーは自分のポータブルカセットプレイヤーで音楽を再生してから攻撃を繰り出していく。なお、武神顕現神楽の使用後のキンバリーは、音楽でノリノリになったおかげか、歩行速度と攻撃力がアップするという副次的な効果も付与される技となっている。


武神顕現神楽を使用した際、キンバリーが音楽を再生するというのが、今回のアップデートのポイントだ。本稿執筆時点では、武神顕現神楽使用後は、元々対戦開始時に流れていたBGMが武神顕現神楽専用曲「Bushin Ninjastar Cypher」に上書きされるという仕様になっている。その仕様が、9月24日のアップデート以降は、オプション設定によって上書きされないようになるというわけだ。

キンバリーの武神顕現神楽使用後のBGM上書きについては、SNS上の一部ユーザーから不満の声が聞こえていた。『ストリートファイター6』では、ゲーム内に過去の『ストリートファイター』シリーズの楽曲やアレンジ曲、ほかのカプコン作品のBGMなど、さまざまな楽曲が実装されている。また、それらの楽曲を対戦時のBGMに設定できる機能もアップデートによって追加され、現在は自分の好きな楽曲を設定して対戦を楽しんでいるユーザーも多い。その楽曲を上書きされてしまって不満だという気持ちは、本作をプレイしている人なら少なからずあることだろう。


そういった流れから、今回のオプション項目追加の発表に“キンバリー弱体化”という声が寄せられているわけであるが、実際のところは、キンバリーの性能面への影響はない機能なので注意されたい。なお、SNS上では一部のキンバリー使いのプレイヤーからも、好きなBGMに設定していたのに最後まで聞けない、ということがなくなって嬉しい、という声も寄せられている。もしかしたら、ある意味で強化なのかもしれない。また、現時点ではカプコンから発表がないものの、キャラクターのバランス調整が9月24日におこなわれた場合、現在使用率が低いキャラクターであるキンバリーが強化される可能性もある。キンバリー使いもそうでない人も、アップデートの日までカプコンの新たな発表を待ちたい。


『ストリートファイター6』は、PC(Steam)およびPS4/PS5/Xbox Series X|S向けに発売中。Year2追加キャラクター第2弾となるテリーが追加される次回アップデートは、9月24日配信予定だ。