国内インディー開発スタジオのtiny cactus studioは9月9日、タワーディフェンスRTS『絶対ロケット防衛主義』を発表した。対応プラットフォームはPC(Steam)で、2025年配信予定。
本作は、独裁国家の将校となり、建設中のロケットを防衛する“革命的”基地建設ストラテジーゲーム。『Thronefall』『Bad North』『バックパック・バトル』『ISLANDERS』『The Tomorrow Children』といった作品から影響を受けて開発中とのこと。
『絶対ロケット防衛主義』の舞台となるのは、東西に分断された国ヴァルナキアだ。プレイヤーは東側の将校となり、宇宙から人民の思想を“矯正”する秘密兵器「思想衛星」を打ち上げて、資本主義に染まった西側の人民を目覚めさせることを目指す。一方で、建設中のロケットには“邪悪な資本主義者”の魔の手が迫っており、完成するまで何としてでも防衛しなければならない。
本作では、資本主義者の軍隊が迫り来るなか、兵士ユニットや要塞などをマップ内に配置して迎え撃つかたちになる模様。プレイヤーは、資本主義者から奪った資本トークンを使って、トーチカで堅固な要塞を築いたり、兵士を雇い隊列を組んだりといったことが可能。公開されたトレイラーでは、多種多様なユニットおよび施設が存在することがうかがえ、また敵軍にもさまざまなタイプの兵士が登場するようだ。
秘密警察を導入し、反革命分子の監視と粛清をおこなえる要素も存在する。反革命的な言動をおこなうなど、特定の兵士による裏切り行為が発覚した場合には、労働に従事させるか最前線へ送るか、その兵士の処遇を決められる。また先述した資本トークンを通じては、ラジオ局を建設して兵士を”教育”したり、賄賂や闇取引をしたり、あるいは飲酒させたりといったこともできるという。
このほかプレイヤーには、最新鋭の自律思考型オートマトンであるエリューシャが支給。画面端に現れ、ゲームプレイのガイド役となってくれる模様である。「昨日まで資本主義者だった君も、祖国の偉大な思想について優しく教えてもらえるぞ」とのこと。またバトル中には、強力な“革命ビーム”を発動して助けてくれる。本作には、ほかにもさまざまなキャラクターが登場し、ゲームプレイを盛り上げてくれるようだ。
本作の開発元tiny cactus studioは、『BATTLLOON – バトルーン』や『Super Glitter Rush』などの作品で知られる、はちのす氏率いる国内インディー開発スタジオだ。漫画「FAIRY TAIL」の魔法ビーチバレー対戦ゲーム『FAIRY TAIL ビーチバレーをぶっ壊せ』にも携わっている。本作『絶対ロケット防衛主義』の開発には、『限界OL海へ行く』『よりそいデリバリー』などを手がけたクルステ氏も参加し、また『ElecHead』『キメキャワ♥限界ビートちゃん!!』などに携わったつよみー氏が楽曲を提供しているとのこと。
『絶対ロケット防衛主義』は、PC(Steam)向けに2025年配信予定だ。また、本作は東京ゲームショウに出展予定となっている。