Chucklefish Gamesは2月26日に『Stardew Valley』をSteamにて発売する。価格は14.99ドル。『Stardew Valley』は2012年から開発されていたカントリーライフRPG。その愛らしいドット絵から発表当時は話題を呼んだ。しばらく公式ホームページの更新も途絶えていたが、2016年2月26日(Steam上では27日)に発売することが決定した。
プレイヤーはある日、わずかな小銭を握りしめてStardew Valleyにある祖父の農場へ移住する。Stardew Valleyは、近年Jojaカンパニーによる開拓のせいで自然や古き良きものが失われつつある土地だ。何もない荒れ果てた場所で、土地を開拓しStardew Valleyを元気付けていくのがあなたの使命となる。
開発を担当しているのはアメリカのシアトルに拠点を構えるConcernedApe。在籍しているのはEric Barone氏のみで、ひとりで開発を進めているようだ。Barone氏は『牧場物語』シリーズの大ファンであるが、初期の作品を特に好み、「古き良き牧場物語」を現代のシステムで作りあげたいと思ったのが『Stardew Valley』の開発のきっかけであった、とインタビューで語っている。開発初期はXbox Live Arcadeでのリリースを想定していたようだが、開発が進む内にPCゲーム市場の盛り上がりを感じてPC向け一本に切り替えたのだという。
ゲーム序盤は、牧場に散らばる枝や石を整理し、野菜や果物の種を蒔いて収穫するといった基本作業が中心になり、その後さまざまな動物を飼い、果樹園を作っていくという流れになる。Stardew Valleyは自然にあふれており探検できる場所が多くあり、洞窟に鉱石を掘りに行ったり、釣りに出かけたりすることもできる。また、地域の住民との交流も本作の醍醐味だ。結婚可能な独身キャラクターが10人以上用意されており、キャラクターはひとりひとり異なる顔のグラフィックが用意されている。異性のみならず住民ごとにさまざまなイベントが用意されているようで、お祭りの日にはふたりで夜空を見上げるといったドラマチックな展開もあるようだ。結婚するとプレイヤーの牧場が愛の巣となり子どもが生まれる。オンラインの4人同時協力プレイも予定しているようだが、ゲームデザインやサーバーの調整に時間を要するようで、後日実装されるようだ。
Barone氏が語るとおり、システムには『牧場物語』シリーズの要素が色濃く感じられる。しかしただシステムを踏襲しているだけでなく、牧場の作業はのちに登場する機械などで簡略できるといった遊びやすさへの配慮がなされているのだという。また最近は『Minecraft』のファンでもあるというBarone氏はそういったタイトルの要素も取り入れているとも明かしている。『牧場物語』のクローン作品はこれまでにもたくさんリリースされてきたが、本作からは並々ならぬリスペクトを感じる。