Steamで8年前にリリースされた『The Descendant』になぜか人が殺到。『The First Descendant』と間違えられている可能性

 

Steamで2016年にリリースされた『The Descendant』に、なぜか人が殺到しているようだ。PCGamesNが伝えている。どうやらプレイヤーの“うっかり”が原因のひとつとして考えられそうだ。

『The Descendant』は、Microidsがリリースしたアドベンチャーゲームだ。舞台となるのは、気候変動によって人類の多くが絶滅した世界。選ばれた人間のみが地下シェルターで保護され生き延びた。そして、地球の状態が回復し、とあるシェルターArk-01を除いたシェルターが開放。そこから物語は始まる。5部構成のエピソード形式で展開されており、エピソード1が無料でプレイ可能。ただし日本語には対応していない。


The Descendant』がリリースされたのは2016年3月だ。しかし今年の6月23日から急にプレイヤーが増加。同時接続プレイヤー数は、一時は3万を超えている(SteamDB)。驚異的な伸びである。しかしながら、同作が最近アップデートされたというわけでもない。なぜなのか。それは7月2日に大型タイトル『The First Descendant』がリリースされるからかもしれない、

The First Descendant』はネクソンが手がける大型ルートシューターだ。対応プラットフォームはPC(Steam)/PS4/PS5/Xbox One/Xbox Series X|S 。TPSとアクションRPGを組み合わせており、いわゆる『ディビジョン』型の作品にあたる。本作にてプレイヤーは、イングリスと呼ばれる大陸を舞台に、最大4人で装備集めやボス退治をすることになる。同作は大々的に宣伝されており、Steamのウィッシュリストランキングにて5位に入るなど、期待の一作となっている。


同作は基本プレイ無料で、7月2日にリリース予定。一方の『The Descendant』は前述したようにチャプター1が無料である。名前が似ている関係から、“間違えて” 『The Descendant』を遊ぶプレイヤーが多いのではないかと推察されている。見た目から全然違うが、とはいえ名前は似ているといえば似ているので、間違うのもまったくわからないわけではない。

一方で『The Descendant』の人口推移を見ると、今回の上昇以外にも謎は多い。常日頃から数千人ものプレイヤーが遊んでおり、定期的に同時接続プレイヤー数が伸びそして下がっている。ゲームとしては好評率88%の「非常に好評」ステータスなので、ゲームそのものが支持されている可能性はもちろんある。ただし人気を維持している理由には未知な点が多い。


Steamコミュニティでもこの現象は不思議がられており、とにかく安いからであるとか、Steamのトレーディングカードが手に入りやすいとかいろいろと囁かれている。そういう意味では、『The First Descendant』と間違われてプレイされているかどうかも謎。とにかく謎の多いゲームであるが、話題作と同タイミングで人が集まったことで、改めて注目を集めているといえそうだ。

『The Descendant』はPC(Steam)で発売中。ネクソンの基本プレイ無料シューター『The First Descendant』は、PC(Steam)/PS4/PS5/Xbox One/Xbox Series X|S向けに7月2日リリース予定だ。