Valveの新小型ゲーミングPC「Steam Machine」発表。SteamOS搭載、Steam Deckの6倍以上の性能に

Valveは11月12日、新しいSteamハードウェア製品として「Steam Machine」の新モデルを発表。2026年初頭に出荷開始予定だ。

Valveは11月12日、新しいSteamハードウェア製品として「Steam Machine」の新モデルを発表した。2026年初頭に出荷開始予定で、具体的な発売時期および価格は年明け以降に発表予定。日本では、公式販売パートナーであるKOMODOから発売される。

本製品は、SteamOSを搭載するゲーミングPCだ。2010年代に同名の製品が展開されており、その後継モデルということだろう。Steam Deckと同様にSteam向けゲームのプレイに最適化され、ユーザーのSteamライブラリを活用する新たな選択肢となる。

「Steam Machine」は、大画面でPCゲームをプレイするための、パワフルで汎用性の高い製品だという。筐体には約6インチ(160mm)の立方体スタイルが採用され、小型かつ動作が静かであるため、テレビの下でも机の上でも、ゲームをしたいあらゆる場所に収まるとのこと。OSにはArch LinuxベースのSteamOSが採用され、Protonと呼ばれる互換レイヤーによって対応するWindows向けゲームもプレイ可能だ。

製品の主なスペックは以下のとおり。Steam Deckの6倍以上の性能になるそうだ。また、内蔵ストレージ(SSD)は512GBと2TBの2モデルが販売され、MicroSDカードによる拡張も可能である。

・CPU: Semi-custom AMD Zen 4 6C / 12T
 up to 4.8 GHz, 30W TDP

・GPU: Semi-Custom AMD RDNA3 28CUs
 2.45GHz max sustained clock, 110W TDP
 Supports 4K gaming at 60 FPS with FSR
 Ray tracing supported

・16GB DDR5 + 8GB GDDR6 VRAM

・DisplayPort 1.4
 Up to 4K @ 240Hz or 8K@60Hz
 Supports HDR, FreeSync, and daisy- chaining

・HDMI 2.0
 Up to 4K @ 120Hz
 Supports HDR, FreeSync, and CEC

・Ethernet 1 Gbps

・USB-C 10 Gbps, 3.2 Gen 2

・4x Type USB-A ports
 2x USB 3 in the front
 2x USB 2 in the rear

・2×2 Wi-Fi 6E, dedicated BT antenna

・Integrated Steam Controller 2.4GHz radio

本製品には、同時発表された「Steam Controller」の新モデルが同梱され、同コントローラーの操作での起動に対応する。もちろん、ほかのコントローラーなど、他社製PCゲーム周辺機器を利用することもできる。このほか、筐体下部のスリット部分にはLEDライトが仕込まれており、発光パターンや色はカスタマイズが可能。ダウンロード中やアップデート中など、システムの状況をLEDで伝える機能も用意されるそうだ。

「Steam Machine」は、2026年初頭に出荷開始予定。具体的な発売時期および価格は、日本での販売を担当するKOMODOより年明け以降に発表される。また、今回発表された「Steam Machine」を含むSteamハードウェアのリリースに伴い、KOMODOが運営する「Steam Deckストア」は「KOMODO Station」に統合され、そちらでSteam Deckを含めたSteamハードウェア製品が販売される。

Taijiro Yamanaka
Taijiro Yamanaka

国内外のゲームニュースを好物としています。購入するゲームとプレイできる時間のバランス感覚が悪く、積みゲーを崩しつつさらに積んでいく日々。

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