Valveの新型VRヘッドセット「Steam Frame」発表。SteamOSを搭載するスタンドアロン型、これだけでVRゲームも非VRゲームも楽しめる

Valveは11月12日、VRヘッドセット「Steam Frame」を発表。なお非VRゲームのプレイにも対応するとのことだ。

Valveは11月13日、新しいSteamハードウェア製品としてVRヘッドセット「Steam Frame」を発表した。2026年初頭に出荷開始予定で、具体的な発売時期および価格は年明け以降に発表予定。日本では、公式販売パートナーであるKOMODOから発売される。

本製品は、SnapdragonプロセッサーとSteamOSを搭載したスタンドアロン型のVRヘッドセットだ。VRゲームだけでなく非VRゲームのプレイにも対応し、ユーザーのSteamライブラリ全体を新しい方法で体験できるデバイスとなる。

「Steam Frame」は、ヘッドストラップやバッテリー(21.6 Wh)など込みで440gという軽量設計のVRヘッドセットだ。4nm Snapdragon 8 Gen 3 ARM64プロセッサ、16GB Unified LPDDR5X RAMを搭載するPCでもあり、別途ゲーミングPCを用意することなくスタンドアロンで利用可能。内蔵ストレージ256GBと1TBの2モデルが販売され、MicroSDカードによる拡張にも対応する。

VRデバイスとしては、Meta Quest 3などと同じくパンケーキレンズが採用され、片目解像度2160 x 2160の液晶ディスプレイを搭載。リフレッシュレートは72〜144Hzで、視野角は最大110度。4つの外部カメラでヘッドセットおよび後述する専用コントローラーのトラッキングをおこない、内部にはアイトラッキング用のカメラも配置される。ユーザーの視野の中心と外側で描画解像度を変えて処理負荷を下げるフォービエイテッドレンダリングに対応するようだ。

本製品には、専用コントローラー「Steam Frame Controller」が同梱される。IMUをサポートした6DoFトラッキングに対応するほか、フィンガートラッキング機能やハプティックフィードバック機能も搭載。また、一般的なゲームコントローラー相当の入力操作をサポートし、アナログスティックには高い精度や応答性、確実性を持つというTMR磁気センサー方式のものが搭載されているとのこと。電源には単三電池を使用し、40時間使用可能だ。

「Steam Frame」は、2026年初頭に出荷開始予定。具体的な発売時期および価格は、日本での販売を担当するKOMODOより年明け以降に発表される。また、今回発表された「Steam Frame」を含むSteamハードウェアのリリースに伴い、KOMODOが運営する「Steam Deckストア」は「KOMODO Station」に統合され、そちらでSteam Deckを含めたSteamハードウェア製品が販売される。

Taijiro Yamanaka
Taijiro Yamanaka

国内外のゲームニュースを好物としています。購入するゲームとプレイできる時間のバランス感覚が悪く、積みゲーを崩しつつさらに積んでいく日々。

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