北米で11月10日から販売されているSteam Controller。個人輸入した国内ユーザーも少なからずいるのではないか。すでにFPSやアクション、レースにシミュレーションなどで快適な操作ができることが海外メディアでも報告されている。そんなSteam Controllerで格闘ゲーム『ストリートファイターIV』をプレイしているユーザーがいるとredditなどで話題になっている。当該の動画を投稿したのはSteam Controllerで今まで数々のゲームを遊び快適さを検証しているYouTubeメディアConstableBento。このグループはモーションコントロールを駆使して『ストリートファイターIV』をプレイし、さらには数々の必殺技を繰り出している。
Steam Controllerを左右に傾けることでリュウが移動し、上に傾けるとジャンプ、下ならしゃがむといった基本動作がモーションセンサーによって繰り出される。当然ながらこの操作方法でコマンドを入力すれば昇竜拳や波動拳をだすことができ、さらには滅・波動拳を撃つこともできる。画面左に表示されている入力コマンドを見ると、100%正確には入力できないようだが、技を出せているので問題ないだろう。
ConstableBentoはモーションコントロールについて「実戦的に使えるかは未知数だが、想像しているよりもかなり使いやすい。ユーザーがどう思うかはわからないが、面白い操作だね。」と語っている。この反応を受けredditでも、「使えない」と切り捨てるよりも、この操作に好意的な反応を示すユーザーが多い。
今までモーションコントロール機能を搭載したコントローラーで遊べる格闘ゲームはあまり登場しなかった。モーションコントロールの先駆者とも呼べるリモコンとセットで発売されたWiiでは『闘真伝』『タツノコvsカプコン』などがリリースされたが、モーションコントロール機能はゲーム中ほとんど使わない仕様だった。またPlayStation Move専用ソフト『肉弾』はどちらかというとボクシングゲームに近い内容となっていた。
ちなみに、Steam Controllerのモーションコントロール機能は視点調整やエイミングを行う時にも快適に操作できるようだ。YouTubeメディアLemonade Liveは『METAL GEAR SOLID V: THE PHANTOM PAIN』でモーションコントロールを余すことなく紹介している。氏はSteam Controllerのモーションコントロールについて「他のデバイスよりも、より直感的で快適」と述べており、動画全般を通じてこの操作について絶賛している。
もちろん、馴染みやすさや操作性を考えるとコントローラーのボタン操作にまさるものはないだろう。しかし今回のモーションコントロールを使った新たな操作によって新たな遊び方が増えたことには間違いない。この先、大会などでこの操作を採用するユーザーなどが現れるかどうかなど、興味は尽きない。