Steamで「アクセシビリティの種類」を指定してゲーム検索できる機能導入へ。どこでもセーブや難易度調整など、項目いろいろ

Valveは4月23日、Steamで配信されるゲームにおける「アクセシビリティサポート情報」の表示を、今年後半よりSteamストアとSteamデスクトップクライアントに実装すると発表した。

Valveは4月23日、Steamで配信されるゲームにおける「アクセシビリティサポート情報」の表示を、今年後半よりSteamストアとSteamデスクトップクライアントに実装すると発表した。

また、この取り組みに向けて開発者に対しては、自らのゲームのアクセシビリティ機能に関するアンケートを開始。一連の質問に回答することで、そのゲームがサポートするアクセシビリティ機能が特定され、今後ストアページで公開される流れとなる。

Steamにて公開されるアクセシビリティサポート情報は多岐にわたる。たとえば基本的なところでは、ゲームプレイの難易度調整機能や音量調整機能を備えているか、サラウンド音声に対応しているか、いつでもセーブが可能であるか、画面の揺れやモーションブラーなどカメラの調整機能が存在するかといった項目がある。

また、キーボードのみあるいはマウスのみでプレイできるかや、いわゆるQTEのような正確なタイミングでボタンを押す操作なしでプレイできるかといった、ゲームプレイの入力に関する項目も存在。さらに、テキストサイズの調整機能や音声の字幕表示機能、テキストチャットの音声読み上げ機能、ボイスチャットの文字起こし機能、あるいは情報を区別するための色の調整オプションに対応しているかといったものもある。

こうしたアクセシビリティサポート情報は、対応するゲームのストアページではサイドバー部分に表示される。デフォルトでは折りたたまれており、展開させると対応しているアクセシビリティ機能をカテゴリー別に確認できる仕組みだ。また、ストアでゲームを検索する際には、特定のアクセシビリティ機能を条件に指定してゲームを探すことが可能となる。

近年では、大手メーカーの作品を中心に各種アクセシビリティ機能への対応が進められている。今回の取り組みは、そうした機能を必要とするユーザーが、対応ゲームをストア上で探しやすくする目的があるのだろう。似たような仕組みはMicrosoft Storeで先行して導入されており、Steamでも採用されることで、今後さらに広まっていくかもしれない。

Steamでの「アクセシビリティサポート情報」の表示は、今年後半よりSteamストアとSteamデスクトップクライアントに実装予定だ。

Taijiro Yamanaka
Taijiro Yamanaka

国内外のゲームニュースを好物としています。購入するゲームとプレイできる時間のバランス感覚が悪く、積みゲーを崩しつつさらに積んでいく日々。

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