Steamのゲーム録画機能「Steamゲームレコーディング」正式実装。自動録画や注目シーン目印など機能いろいろ、Steam Deckでも使える
Valveは11月6日、Steamクライアントの最新アップデートを配信。新たな機能として「Steamゲームレコーディング」を正式実装した。
Steamゲームレコーディングは、Steamクライアントでプレイしたゲームの映像を録画できる機能だ。Steamオーバーレイに対応する、非Steamタイトルを含むすべてのゲームに対応。Steam Deckでも利用できる。
Valveによると、Steamゲームレコーディングは、ゲームをプレイしているコンピューターから消費するリソースをできるだけ少なくすることを目標に設計されているとのこと。特にNVIDIA製およびAMD製GPUを使用する場合には、録画にかかるパフォーマンスコストの大部分が削減される。それ以外のGPUでは、CPUのリソースが消費されるため、システムのパフォーマンスに顕著な影響が生じる可能性があるそうだ。
Steamゲームレコーディング機能を有効にした場合、任意のタイミングでホットキーを押して録画開始・停止をおこなえるほか、ゲームプレイを開始すると自動的に録画を始めるバックグラウンド録画も選択可能。設定画面では、録画時間や品質レベル、容量制限などをゲームごとに指定できる。もちろん、録画しないように設定することも可能だ。なお、録画されるのはゲーム画面のみであり、デスクトップやほかのプログラムの映像は含まれない。
特徴的な機能としては、Steamタイムラインと呼ばれるものがある。Steamタイムラインに対応するゲームでは、録画中にタイムラインが常に表示され、開発者が指定した注目すべきイベントがゲーム内で発生した際に、イベントマーカーが生成される。録画を後から見返す際の目印になるわけだ。ユーザーが任意の瞬間にマーカーを追加することもできる。
録画したゲームプレイは、再設計された「録画とスクリーンショット」画面にてチェック可能。お気に入りのシーンを切り抜いて、クリップとして保存するなどの編集もここでおこなえる。また保存したクリップは、MP4形式に変換して保存したり、たとえばSteam DeckからデスクトップPCへといったように別のデバイスへ送信したりといったことができる。スマホ向けにも、QRコードを使い「Steam」アプリ経由でMP4ファイルとして送信可能だ。
Steamゲームレコーディングの詳細は公式サイトを確認してほしい。また、今回のSteamクライアントのアップデートのパッチノートはこちら。本バージョンからWindows 8/7およびmacOS 10.13/10.14が非対応となっている。