『PAYDAY 3』の存在明らかに、『2』の金庫とドリルも無料化が決定。Overkillの親会社が『PAYDAY』のIPを約33億円で完全に取得
Overkill Softwareの親会社Starbreeze Studiosは、『PAYDAY』フランチャイズの権利をパブリッシャーだった505 Gamesより完全に取得したと発表した。およそ3000万米ドル(約33億円)に相当する103万B株で取得したという。あわせてシリーズ最新作となる『PAYDAY 3』の存在も明らかにされている。
Starbreezeは今回の契約にて、『PAYDAY』シリーズの将来的な商品開発、モバイルプラットフォーム向け初代『PAYDAY』や『PAYDAY 2』など、『PAYDAY』フランチャイズのすべての権利を取得した。また2016年5月1日からのSteam上での『PAYDAY 2』の純収入を過去にさかのぼる形で受け取る。コンソール版である『PAYDAY 2: Crimewave Edition』は今後も利益を505 Gamesと分け、パブリッシングも505 Gamesが担当し続ける。
また505 Gamesは、『PAYDAY 3』の開発およびマーケティングコストをすべて負担したあと、同作の純利益の33パーセント(上限4000万米ドル)を受け取る予定となっている。ようやく存在が明らかにされたシリーズ最新作『PAYDAY 3』だが、現時点でその詳細は一切明らかにされていない。
プロデューサーAlmir Listo氏は100回目のアップデート映像のなかで、次回のアップデートにて「Safe(金庫)」を無料で開くことができるようになると明らかにした。アップデート前とアップデート後に取得したSafeは区別される模様だが、どちらも続けてSteamマーケットプレイスにて他のユーザーとやり取りができるという。Almir氏は「Fuck that broke-dick piece of shit drill」と、おなじみの言葉をファンたちに投げかけている。
昨年10月に『PAYDAY 2』では「Black Market」アップデートが導入。プレイヤーはプレイ中に「Safe(金庫)」を獲得し、2.49ドルのドリルを消費することで開くことができるようになった。Safeからは武器スキンがドロップされるという、『Team Fortress 2』や『Counter-Strike: Global Offensive』に似た仕様のマイクロトランザクションだが、この武器スキンが単純に性能をブーストしてしまう点や、過去に開発陣が「マイクロトランザクションは導入しない」と伝えていたことなどから、ユーザーからは大きな反発を招いていた。
Starbreezeに権利が移行したことでフランチャイズの運営が上手くいくようになるのかは未知数だが、StarbreezeやOverkillがファンの声を真摯に受け止め、とてつもなく大きな仕事(Job)を始めたことは間違いないだろう。『PAYDAY 2』および『PAYDAY 3』が今後どのような動きを見せるのか注目したい。