Chucklefishは7月22日(日本時間は23日の午前3時)に『Starbound』のバージョン1.0を配信する。約2年半の早期アクセスが終了し、晴れて正式版へと移行となる。これにあわせてSteam Workshopへの対応も発表され、ユーザーが生み出したMODを手軽に適用できるようになる。正式リリース後も『Starbound』のアップデートは精力的に続けられていくようだ。なお、価格はアーリーアクセス時と変わらず1480円のまま。
『Starbound』は横スクロールを採用したサンドボックスゲーム。『Terraria』のメインアーティストであったFinn “Tiy” Brice氏が独立し、Chucklefishを立ち上げて制作にあたっている。こういった経緯もあり、『Terraria』と比較されることが目立つが、『Starbound』は宇宙を舞台として惑星を探索するといったコンセプトや種族の概念、ペットシステムなどさまざまな点で違いがある。ジャンルも同じで似ている部分は多いかもしれないが、異なる魅力を持つゲームに仕上がっている。2013年から早期アクセスが開始されており、2年半という長い期間ブラッシュアップが続けられてきた。アップデートの頻度がそう高くないこともあり、批判を受けることも度々あったが、ついに正式版のリリースを迎えることになった。
では、ここでもう一度、現時点で公表されているバージョン1.0のアップデート内容を軽くおさらいしておこう。メインストーリーの拡張などに加えて注目したいのがバイオーム構成の変更だ。これまで惑星につきひとつだったメインバイオームが、アップデート後は複数存在するようになる。つまり、ジャングルの底に火山があるといったシチュエーションを作り出せるというわけだ。
クルーシステムもアップデートの注目要素となる。探索した惑星の住民をクルーとして雇うことができ、彼らはプレイヤーの指示に合わせて行動する。クルーの中にもさまざまな種類があり、ソルジャーは戦闘で共に戦ってくれるし、整備士は燃費を管理してくれるなどの役割を持っている。ちなみにこのクルーにはライフの概念があり死亡することもある。ただし、プレイヤーのHPに合わせたステータスとなっているので、かなり頑丈な性能になっているとのこと。ほかにも、ペットシステムにも手が加えられており、ペットを捕まえるとインベントリーに表示されたり、捕獲する際の範囲が広くなるなど大幅な調整がなされている。
また地味にありがたいのが、マルチプレイの接続方式の変更だ。今までは知り合いとマルチプレイをする際にはポートを開放しIPを入力するという“マイクラシステム”を採用していたが、今回のアップデートではこの方式を残しつつも、Steam経由での招待が可能になり、これまで以上にマルチプレイが遊びやすくなる。また、一部ミッションのイントロを除いて、ストーリー全体をマルチプレイで遊びつくすこともできるとのこと。このほかにもたくさんのコンテンツの追加が予告されているので、公式サイトをチェックしてほしい。