『Star Wars Battlefront』に課金要素は存在しないと開発者が明言、ゲーム内通貨はプレイでのみ入手可能


Electronic Artsの新作マルチプレイヤーシューター『Star Wars Battlefront』には課金要素が一切含まれていないことが、開発元EA Digital Illusions Creative Entertainment(以下、DICE)のデベロッパーに対する、海外メディアのインタビューから明らかになった。有用なコンテンツの購入に必要なゲーム内通貨は、プレイヤーのゲームパフォーマンスに応じて提供されるに留まり、マイクロトランザクションというオプションは用意されていないと明言している。

2つのゲーム内通貨

海外メディアGameSpotのインタビューに答えたのは、DICEのストックホルムスタジオで本作のデザインディレクターを務めるNiklas Fegraeus氏。「通貨システムはプレイヤーのゲームパフォーマンスに基いています。ゲーム内で何かを購入する際に用いるクレジットは稼げるのです。ゲームをプレイしたり、チャレンジをクリアしたり、クレジットはそうやって獲得します」。

20151006_StarWarsBattlefrontHasNoMicrotransactions_01通例、ゲーム内コンテンツごとに費やされる金銭相場を伏せるために、課金システムは2段階のプロセスを踏むよう設計される。ユーザーはリアルマネーによる取引でゲーム内通貨を購入し、それを消費して特定のアイテムを入手するという仕組みだ。しかし、『Star Wars Battlefront』では課金プロセス事態を取っ払っており、その代わりに2種類のゲーム内通貨が存在するという。

「複数のシステムによって成り立っているのですよ。ゲーム内で何かこなせばポイントが付与されます。それらに基づいてクレジットが稼げるのです。それが土台。やればやるほどクレジットがもらえるという仕組みです」。プレイヤーはクレジットを用いて、より強力な武器やプレイアブルキャラクターの追加種族を購入できるとのこと。ほかにも、チャレンジの報酬としてもクレジットを入手できると、Fegraeus氏は説明している。

近年、基本無料ゲームの普及に伴い、課金によってゲーム内コンテンツを追加購入するというマイクロトランザクションは珍しい概念ではなくなった。ゲーム本編にコストがかからない基本無料タイトルでは、プレイヤーの遊び方に応じて出費をコントロールできることが利点だが、フルプライスのAAAタイトルにおいてはたびたび批判や議論の対象になっている。

20151006_StarWarsBattlefrontHasNoMicrotransactions_02『Star Wars Battlefront』と同じくDICEが開発を手がけた『Battlefield 4』では、ランダムのアイテムやカモフラージュ、経験値ボーナスが含まれたバトルパックが有料販売され、俗にいうガチャ商法であるという指摘とともに非難の的になったこともある。先日には、『METAL GEAR SOLID V: THE PHANTOM PAIN』にシリーズ初となる課金要素が追加されたことで、販売元コナミデジタルエンタテインメントに対するファンの不満が爆発した

本作の試みは、ゲームをじっくりやり込むことでのみ隠しコンテンツが解除された昔ながらのスタイルに近いといえる。重課金兵がいない戦場で、自分のスキルに応じた対価を得ながらキャラクターを強化していきたいハードユーザーには朗報かもしれない。映画「STAR WARS」シリーズをゲーム化したシリーズ3作目『Star Wars Battlefront』は、PlayStation 4/Xbox One/Windowsを対象に、北米で11月17日、国内で同19日、欧州で同20日にいよいよリリースされる。大規模な40人対戦が可能なマルチプレイヤーモードのほか、多種多様なアクションに協力プレイで挑めるミッションモードが楽しめる。