大ヒット協力専用ゲーム『スプリット・フィクション』にて激ムズ隠しステージを最初にクリアしたプレイヤー、開発スタジオに特別招待される。ご褒美は「次回作映像」

Electronic Artsは3月7日、Hazelight Studios(以下、Hazelight)が手がける『スプリット・フィクション(Split Fiction)』を発売した。対応プラットフォームはPC(Steam/Epic Gamesストア/EA app)/PS5/Xbox Series X|S。本作に隠された高難度ステージをクリアした最初のプレイヤーが、Hazelightに招待され、次回作の映像を見ることができるようだ。Eurogamerなどが伝えている。
『スプリット・フィクション』はローカル・オンラインでの協力2人プレイ専用アクションゲームだ。主人公は作家であるミオとゾーイ。それぞれSFとファンタジーのジャンルを得意分野としている2人は、アクシデントによりお互いが作りだした物語の世界に閉じ込められてしまう。仲の悪かったふたりはこの世界から脱出するために協力するなかで、信頼しあうようになっていく。各ステージで違ったギミックを活用しながら、SFとファンタジーの世界を行き来する、大冒険が描かれる。
本作には第6章「孤立」の特定の場所で、2進数の暗号を入力すると行くことができる隠しステージが存在する。「Laser Hell」と呼ばれるこのステージでは、マス目状の動くレーザーを避ける、迫りくるレーザーの壁に空いた細い隙間を潜り抜けるなど、その名の通りレーザー地獄のなかを潜り抜ける、超高難度のギミックをクリアする必要がある。本作は2人プレイ専用のゲームなので、当然2人とも完璧にプレイしなければクリアできない。2人の息のあったプレイが必要となる以上、高難易度の1人向け作品より、ハードルの高いチャレンジだと言えるだろう。そんな「Laser Hell」を最初にクリアしたプレイヤーに、本作の開発者からサプライズが贈られた。
このステージのクリア映像を最初にアップロードしたのは、中国のコンテンツクリエイターであるE1uM4y氏とSharkov氏のペアだ。Bilibiliに投稿された動画からは、2人が精密な動作と息の合ったコンビネーションでステージを進んでいく様子が確認できる。空中ジャンプやダッシュなどのテクニックを組み合わせ、2人は見事最後のギミックもクリア。クリアした先ではスクリーンが映し出され、なんと本作のディレクターを務めるJosef Fares氏からのメッセージが再生された。同氏はまずプレイヤーに対し、とんでもない偉業を成し遂げたと称賛。もしYouTubeでこれを見ている人がいたら、本当に難しいので実際にやってみてほしいと付け加えた。つづけて同氏は、もしこれを最初に達成した人であれば、Hazelightのあるスウェーデンにそのプレイヤーを招待し、次回作の初期段階の映像を見せると約束し、メッセージは終了した。

Bilibiliにこの動画が投稿されると、Josef Fares氏がXで反応。「I will keep my promise and invite you both to Sweden(約束通り、2人をスウェーデンに招待します)」と述べ、メッセージ通り次回作の映像を見せると約束した。以前より、Hazelightは既に次回作の開発を開始していることが80 Levelなどにより報じられていた。この招待がいつどの段階でおこなわれるかは不明ながら、高難度ステージをクリアするほどのファンであれば、この招待がとてつもない栄誉であることは間違いないだろう。なお、前述のメッセージの最後には「and then show you some other surprise(そして別のサプライズもお見せします)」という言葉もあり、どのようなサプライズが待っているのかも気になるところだ。
本作では他にも『ダークソウル』の篝火のような演出や『Portal』のGLaDOSによく似たキャラクター、『AKIRA』のバイクシーンのような演出など、さまざまなイースターエッグやパロディが存在している。Josef Fares氏のメッセージとHazelightへの招待は、そんな本作におけるもっとも遊び心にあふれた演出だと言えそうだ。

『スプリット・フィクション』は、PC(Steam/Epic Gamesストア/EA app)/PS5/Xbox Series X|S向けに配信中だ。