スパイク・チュンソフト、許諾ゲームの動画投稿サイトでの収益化を原則認める。『風来のシレン6』など特例タイトル以外も収益化OKに


スパイク・チュンソフトは7月31日、同社公式サイトをリニューアル。これにあわせて、ユーザーによるゲームのプレイ動画・生放送の公開に関するガイドラインを一部更新した。

同社では、ユーザーによるプレイ動画などの公開を認める公開許諾タイトルを設定。そのうえで、ユーザーの個人的かつ非営利目的のブログやホームページ、SNSおよび動画投稿サイトへの投稿を許可している。新たなガイドラインでは、このうち動画投稿サイトへの投稿について、サイトが提供するシステムによる収益化を認めることが明記された。


従来のプレイ動画・生放送公開ガイドラインでも、公開許諾タイトルのプレイ動画の動画投稿サイトへの投稿自体は認められていた。ただ、禁止事項のひとつに商業・営利目的の利用が挙げられ、また直接的に営利目的でなくとも、動画を利用することにより間接的に利益を得る目的があると認められる場合は、営利目的とみなすとされた。すなわち個人の動画投稿サイトでの収益化は、原則的に禁止されていたのだ。

一方でスパイク・チュンソフトは、たとえば『不思議のダンジョン 風来のシレン6 とぐろ島探検録』や『AI: ソムニウム ファイル』などの作品において、特別なガイドラインを個別に設定。そのなかで、動画投稿サイトが提供する収益化プログラムの利用に限って、特例的に収益化を許諾してきた経緯がある。

今回公開された新ガイドラインでは、動画投稿サイトへのプレイ動画の投稿について、許諾内容として「動画投稿サイトの提供システムにより収益化をおこなうことを含みます」と明記。公開許諾タイトルにおける、原則的な収益化が解禁された格好だ。ただし、同社がプレイ動画の利用または収益化の禁止を明示した動画投稿サイトは除くとのこと。こちらはタイトルごとに個別に明示される可能性があるようだ。


なおガイドラインにおいては、スパイク・チュンソフトのあらゆるタイトルのプレイ動画・生放送の公開が認められているわけではなく、公開を許諾するタイトルが指定されている。また、タイトルによっては公開できる範囲に制限がない場合もあれば、ゲームの特定の進行状況までに制限されているものもある。その他付属条件が指定されているタイトルも存在するため、詳しくはプレイ動画・生放送公開ガイドラインを確認してほしい。