『Soulframe』メディア向け発表会レポート。新武器・新モード・新キャラクターなど、リリースに向けてプレアルファ版がボリュームアップ

Digital Extremesはメディアおよびインフルエンサー向けに『Soulframe』の最新アップデート説明会を実施した。

Digital Extremesは11月24日、メディアおよびインフルエンサー向けに『Soulframe』の最新アップデートおよび本作の支援者特典である「ファウンダープログラム」の詳細を公開する説明会を実施した。

『Soulframe』は『Warframe』の開発元であるDigital Extremesが手がける、完全新作オープンワールドアクションゲームだ。SF色の強かった『Warframe』に対し、ファンタジー世界観を持つことが特徴だ。現在はプレアルファテスト版である「プレリュード」が限定的に公開されている。今後、基本プレイ無料でPC向けにリリースされ、コンソール向けの展開も予定されている。

本イベントでは、コミュニティディレクターのMegan Everett氏、クリエイティブディレクターのRebecca Ford氏、そして『Soulframe』開発チームのSarah氏とJeff氏が登壇。支援者特典である「ファウンダープログラム」や、大型アップデート「プレリュード12」の概要が紹介されたほか、新キャラクター「Empress(女帝)」の初公開も行われた。本稿では、そのプレゼン内容をまとめてお届けする。

「ファウンダープログラム」では、プレイヤーは 「ワイルド・テスレン」「ワイルド・シリン」「ワイルド・オセルダ」の3キャラクターを解禁することができる。各キャラクターには専用のアイテムが付属する。3キャラクターをまとめて使用可能にする「ワイルド・パラゴン」を購入すると、さらに限定武器「パラゴン」も獲得できる。また、ファウンダープログラム 購入者は新商人 であるZenith(ゼニス)からも関連アイテムを入手できるようだ。

プレリュード12では、新たな武器カテゴリとしてグレートソードが導入される。重厚な振りと広い攻撃範囲を特徴とし、専用の戦技(Combat Arts)を備えた独立カテゴリとして扱われるようだ。プレリュード12では新たに3本が実装され、ファウンダープログラム「ワイルド・パラゴン」購入者特典として入手できるほか、ゲーム内でボス討伐や探索を通じて手に入れることもできる。

これまで“サブボス”として扱われてきた敵は、プレリュード12にて正式に「The Agari」という名称に再定義される。Anethan、Glades of Andorran、Jermak Undercityといった複数のエリアに新たなThe Agariが追加され、既存個体のAIや戦闘バランスも全面的に改善されるそうだ。討伐すればルーンや希少素材などの報酬が得られるとのこと。

今回のアップデートで特に印象的だったのが、プレイヤー自身が発動する高難度モード「Cogah(コガ)」だ。エリクサーを飲むことで世界が暗転し、敵がより苛烈かつ強力になる一方、報酬も増加する仕組みとなっているそうだ。開発チームは「ビルドテストや腕試しに最適」と紹介していたので、腕に覚えのあるプレイヤーは挑戦してみるとよさそうだ。

利便性の改善として、“ワールドツリー”間のファストトラベルが実装されるそうだ。またコンパスの常時表示にも対応するとのこと。そのほか、UI全般やマップアイコンの刷新が行われている。また、武器のグリップタイプに合わせてルーンの最適化も実施される。さらにトーテムの追加、派閥報酬の再調整、Madrath 地域におけるOde勢力の侵攻強化など、多数の改善が加えられているとのこと。複数の新しい“壁”が配置されたことで新たなルートが形成され、探索の戦略性も増しているそうだ。

説明会では、新キャラクター「Empress(女帝)」が初公開された。声優を担当するのは『Baldur’s Gate 3』のShadowheart役で知られる Jennifer English 氏。ビデオメッセージ内で Empress の詩が朗読され、その神秘性を強調する演出となっていた。

ファウンダープログラムの開始と大型アップデート「プレリュード12」の配信により、大きな節目を迎えた『Soulframe』。新キャラクターEmpressの登場によって、物語面での期待も一段と高まっていることに加え、プレイフィールの面でも多方面で強化が進み、プレイヤー体験は大幅に底上げされるだろう。プレリュード12は新要素の追加以上に、ゲーム全体の完成度向上を目的とした基盤強化アップデートであるといえそうだ。

『Soulframe』は現在「プレリュード」としてプレアルファ版が公開されている。ファウンダープログラム開始とプレリュード12配信を経て、正式サービスへ向けた動きがさらに本格化していく見通しだ。今後の続報にも注目したい。

Motoharu Ono
Motoharu Ono

隠れた名作に目がない一方で、話題作にもすぐ手を伸ばすミーハー気質のゲーマー。『ゴースト・オブ・ツシマ』では本編よりもマルチプレイにハマり、アーマードコアの新作を心待ちにしている。

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