「Amnesia」開発の新作SFホラーゲーム『SOMA』に有志の日本語化Modが登場、PC内のテキストやオブジェクトの参照文も日本語に

ゲーム開発スタジオFrictional Gamesの最新作『SOMA』にて、有志により製作された日本語化Modが公開された。『SOMA』は2015年9月21日にリリースされたばかりのタイトルで、わずか1か月で日本語化とMod開発を完了してしまったようだ。

ゲーム開発スタジオFrictional Gamesの最新作『SOMA』を日本語化するModが、有志により制作され公開された。『SOMA』は2015年9月21日にリリースされたばかりのタイトルで、わずか1か月で日本語化とMod開発が完了したことになる。現在は国内のフォーラム2ちゃんねるの『SOMA』スレッド内に貼られたURLからダウンロードすることができる。

『SOMA』は『Penumbra』シリーズや『Amnesia』シリーズなど、一人称視点ホラーゲームの先駆者として知られるFrictional Gamesが手がけた新作タイトルだ。ゲームは「PATHOS-II」と呼ばれる海底研究所を舞台としており、プレイヤーはわけもわからぬままこの研究所を探索し、物語の真相を解き明かしてゆくことになる。Frictionalの作品としては初めて「SFテーマ」を採用している点も特徴。

日本語化ファイルは2ちゃんねるのPCアクション板内スレッドに記載されたURLよりダウンロードが可能だ。ダウンロードを終えたならzipフォルダを解凍して、「config」「fonts」「maps」3つのフォルダを、Steamのcommonフォルダ下部にあるSOMAフォルダへそのまま上書きしてしまえばいい。フォントは二次配布などが自由に行える「M+ OUTLINE FONTS」、翻訳文は甘皮氏のものが採用されている。

日本語化Modを適用してみると、セリフ字幕はもちろん、パソコンから操作するメールやオブジェクトの参照文などすべてを日本語で読むことが可能となっている。一方で参照文のないオブジェクトは日本語化されておらず(テクスチャを作り貼り替える手間を考えれば納得できるだろう)、自力で読み取る必要がある。

今回の『SOMA』や先日の『DreadOut』を始め、日本国内ではユーザーによる日本語化Modの製作が特にホラーゲームでよく見られる。『Outlast』や『Dead Space』、あるいはFrictional Gamesの『Amnesia: The Dark Descent』など、公式がローカライズしないのならば我々がという動きがあり、日本語で遊べるホラーゲームは少なくない。『SOMA』のようなストーリーが重要な作品では、有志の尽力が身に染みることだろう。

Shuji Ishimoto
Shuji Ishimoto

初代PlayStationやドリームキャスト時代の野心的な作品、2000年代後半の国内フリーゲーム文化に精神を支配されている巨漢ゲーマー。最近はインディーゲームのカタログを眺めたり遊んだりしながら1人ニヤニヤ。ホラージャンルやグロテスクかつ奇妙な表現の作品も好きだが、ノミの心臓なので現実世界の心霊現象には弱い。とにかく心がトキメイたものを追っていくスタイル。

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