『Skyrim Special Edition』完成に伴い推奨スペックが発表、自家製の蜂蜜酒で原作を祝ってから早5年
Bethesda Softworks(以下、Bethesda)は10日、『The Elder Scrolls V: Skyrim Special Edition』(以下、TES V: Skyrim SE)の開発が完了したことを報告すると共に、PC版の推奨スペックおよびコンソール版の必要ストレージ容量を明らかにした。2011年にオリジナル版『The Elder Scrolls V: Skyrim』(以下、TES V: Skyrim)が発売されてから早5年。Bethesdaの公式サイトでは、自家製のハチミツ酒で完成を祝った当時を振り返り、リマスター版に注がれた開発者たちの労力を讃えている。
膝に矢を受けてしまった衛兵の再来を祝して
『TES V: Skyrim SE』は、今年6月の「E3 2016」で発表されたPlayStation 4/Xbox One/PC向けのリマスター版。アート・エフェクトの画質改善に加えて、「Volumetric God Rays」(レンダリングされたシーンに照明効果を追加する技術で、環境に差し込む光の筋を可視化する際などに使われる)や、「Dynamic Depth of Field」(焦点付近以外をぼかす視覚効果を動的に変化させる技術)の採用により、風光明媚な世界観にさらなる磨きが施された。また、雪原や水面にも新たなシェーダー(陰影処理を施す技術)を導入しており、オリジナル版との違いは一目瞭然だ。10月28日から全プラットフォームで同時発売される。
全てのダウンロードコンテンツが収録されることに加えて、PC版と同様にコンソール版もModをサポート。来月から発売されるPlayStation 4 Proの4K解像度にも対応している。PC版に関しては、すでに全ての追加コンテンツを含めたオリジナル版、もしくは「Legendary Edition」を所持しているSteamユーザーを対象に、同日から無料でリマスター版が配布される。今回発表されたシステム要件は下記のとおり。
PC版
最低
Windows 7/8.1/10 (64-bit Version)
Intel i5-750/AMD Phenom II X4-945.
8GB of ram.
12 GB free HDD space
NVIDIA GTX 470 1GB /AMD HD 7870 2GB
推奨
Windows 7/8.1/10 (64-bit Version)
Intel i5-2400/AMD FX-8320.
8GB of ram.
12 GB free HDD space
NVIDIA GTX 780 3GB /AMD R9 290 4GB
コンソール版
PS4
20 GB (North America)
33 GB (Europe)
Xbox One
17 GB (North America)
25 GB (Europe)
開発を手がけたBethesda Game Studioは、2011年に『TES V: Skyrim』の開発が完了した際、同スタジオのメンバーが直々に精製した自家製のミード(一般的にハチミツ酒のこと、本作の舞台であるSkyrim地方で北方民族のNordが好んで飲む伝統品)で、開発者たちの功績を讃えていた。今回、『TES V: Skyrim SE』の完成を祝して、前回同様にゲーム内アイテムをモチーフにしたミードのボトルを公開する共に、ドラゴンと戦うNord戦士の壁画を背にしたPlayStation 4およびXbox One版のパッケージを披露。同社のモントリオールスタジオが開発に携わったことで初となった、国外チームとの合同プロジェクトを祝した。
PlayStation 4向けのModサポートに関しては、同じくBethesdaが手がける『Fallout 4』でベータテストの実施を前に複数の技術的な課題に直面していたことに加えて、ゲームコンテンツをユーザーが自由に制作・シェアできる仕様をソニー側が容認しなかったことから、一度は断念を余儀なくされていた。しかし、先日Bethesdaは最終的に合意に至ったことを発表。『TES V: Skyrim SE』には、発売と同時にPC版やXbox One版と同様のサービスが提供できることを明らかにした。いよいよ今月末、“膝に矢を受けてしまった衛兵”がHDで蘇る。