『Silent Hills』の開発には「富江」や「うずまき」の”伊藤潤二”も協力する予定だった、デル・トロ監督が告白


ギレルモ・デル・トロ監督は、かつて進行していた『Silent Hills』のプロジェクトに、「富江」や「うずまき」などで知られるホラー漫画家「伊藤潤二氏」が協力する予定だったと明らかにした。デル・トロ監督がTwitter上にて告白したもので、プレイアブルティーザーの『P.T.』から制作に関わっていたのかなどは明らかにされていない。

夢のトリオ実現はならず

『Silent Hills』は、2014年8月のゲームイベントgamescomにて、ティーザーゲーム『P.T.』と共に正式発表されたホラーゲーム『サイレントヒル』の最新作だ。『METAL GEAR SOLID』シリーズで知られる小島秀夫監督、「パシフィック・リム」などの映画を手がけてきたギレルモ・デル・トロ監督、さらに俳優のノーマン・リーダス氏が参加する豪華プロジェクトとして注目を集めたが、後にコナミが制作中止を発表した。

デル・トロ監督は「日野や椿と同じく、伊藤潤二は疑いようのない日本ホラーの伝道師であり、『Silent Hills』における協力者だった」とツイート。小島監督と共に自身も伊藤潤二氏のファンであると伝え、作品「ギョ」は唯一自分を飛び驚かせたコミックだと続けている。

伊藤潤二氏の奇妙で憂鬱、時に奇天烈な作風が、『Silent Hills』にどのように影響を与えていく予定だったのかは興味深い。東京ゲームショウ2014にて公開された『Silent Hills』のティーザートレイラーには、転がる幼い子供の頭部や大量の虫の描写などがあり、これらの風景は伊藤潤二氏をどことなく連想させる。残念ながら『Silent Hills』は開発中止が発表されており、デル・トロ監督はゲーム制作からは身を引くことを表明している。一方でティーザーゲーム『P.T.』はホラーゲーム界隈に大きな影響を与えており、『Layers of Fear』や『Alison Road』といった『P.T.』フォロワーの作品が続々と登場している。