2億円以上の獲得を目指す『シェンムー3』のKickstarterファンディングが開始

ついに動き出した『シェンムー3』プロジェクト。200万ドルの調達を目指すKickstarterは、すでに100万ドルに達した。

【UPDATE 2015/6/16 】 Kickstarterの公開から半日足らずで初期目標額の200万ドルを突破した。サポーターの数はすでに2万4000人を軽く超えている。

なお、4人までとされていた1万ドル(約120万円)の支援枠もすでに埋まっている状況だ。用意されていた1万ドルの支援枠は、14年前のプレスイベント用に用意された涼のオリジナルジャケットをリワードとする「Ryo’s Jacket – The Original」(1人)と、鈴木裕氏とのディナー権や過去作のオリジナルセリフ台本が手に入る「Dinner with Yu Suzuki + Shenmue Script Set」(3人)の2種類。

【UPDATE 2015/6/16 12:40】 Kickstarterの公開からわずか2時間足らずで100万ドルを支援が集まっている。サポーターの数は1万人を超えた。

 

鈴木裕氏は、SCEのE3 2015にて正式発表した『シェンムー3』のKickstarterファンディングをスタートした。初期目標額は200万ドルだが、すでに70万ドル近くが集まっている。対応プラットフォームはPC/PS4。SCEカンファレンスではPS4版が先にリリースされることが発表されていた。

『シェンムー3』、ついに始動

『シェンムー』シリーズはセガよりドリームキャスト向けにリリースされたオープンワールドアドベンチャーゲームだ。初代は1999年に発売。広大な世界を自由に探索し、さまざまなアクティビティに参加するデザインは、現在のオープンワールドゲームの形を先取りしたとも言われている。『シェンムー3』の再始動については、鈴木氏はフランスのファンサイトなどを通じてなんどかアイディアを語っていたが、SCEカンファレンスにて大々的に発表されるとは誰も予想していなかっただろう。

『シェンムー3』はオープンワールド型のアクションRPGとなり、シリーズお馴染みの要素に加え、新バトル機能やイベントが追加される。ストーリーは『シェンムー2』から続き、芭月涼の物語がようやく再開することになる。Kickstarterページでは、「父の仇討ちを果たすべく中国へ旅立った主人公の芭月涼、そこで出会ったシェンファという名前の不思議な少女、この2人の邂逅により物語は核心に向かって動き始めます。二枚の銅鏡に秘められた謎、四天王との対決、涼とシェンファの2人を待ち受ける運命とは……」とあらすじが紹介されている。

ゲームプレイの詳細などは今後のアップデートにて公開されていく模様だが、すでに70万ドルもの金額が集まっているのは、さすが『シェンムー』人気と言うほかないだろうか。先日には五十嵐氏の『Bloodstained』が500万ドル以上を集めたが、このままのペースでいけば『シェンムー3』はそれ以上の額を集めそうだ。

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29ドルを支払えばダウンロード版

なおKickstarterファンディングにおいては、29ドル以上を支援すればPC版かPS4版のデジタル・ダウンロード版が提供される。60ドル枠で支援すればPCパッケージ版が提供されるという。

なお250万ドルが集まれば初代と続編のストーリーダイジェストが収録され、その後は集まった額に応じて様々な言語に対応してゆく。320万ドルが集まれば「好感度システム」、350万ドルで「スキルツリーシステム」、400万ドルで「白沙(バイシャ)エリア追加コンテンツ」が搭載される。

発売時期は現時点で未定だが、Kickstarter史上最大のゲームプロジェクトであることは間違いないだろう。シリーズファンとしてだけでなく、ファンからの巨大な支援を受けた『シェンムー3』がどのような形で完結するのか、今後の続報を見守りたい。

Shuji Ishimoto
Shuji Ishimoto

初代PlayStationやドリームキャスト時代の野心的な作品、2000年代後半の国内フリーゲーム文化に精神を支配されている巨漢ゲーマー。最近はインディーゲームのカタログを眺めたり遊んだりしながら1人ニヤニヤ。ホラージャンルやグロテスクかつ奇妙な表現の作品も好きだが、ノミの心臓なので現実世界の心霊現象には弱い。とにかく心がトキメイたものを追っていくスタイル。

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