カナダのデベロッパーBlue Isle Studiosは4月18日、一人称視点のSFパルクールアクション『Valley』を発表した。Blue Isle Studiosはサイコホラー『Slender』シリーズで名を馳せたが、今回は一転してパルクール調のアクションアドベンチャーを手がけている。プレイヤーは、L.E.A.F. Suitと呼ばれる特殊なスーツを着用し速く走ったり高く跳んだりしながら広大な『Valley』の世界を探索することとなる。
ゲーム内には森林や古代遺跡、草原や谷などさまざまなロケーションが存在しており、敵対する生物も野生動物から未知なる生命体と幅広く用意されているようだ。プレイヤーはスーツをアップグレードさせることでさらなる超人的能力を得ることも可能。本作ではスーツによって身体能力を著しく向上させられるのみならず、生死を操ることが可能になる。実際にトレーラーでは、鹿を蘇生したり植物をよみがえらせたりしているシーンなどが見られる。また、プレイヤーが死を重ねれば死んだ回数だけ周囲の生命が途絶えていくというシリアスなアクセントも加えられているのだという。
Blue Isle Studiosは2012年に海外の都市伝説である「スレンダーマン」を題材としたフリーゲーム『Slender: The Eight Pages』をリリースし、2013年には前作を改良した製品版として『Slender: The Arrival』を発売。スレンダーマンとは背が高く針金のようにやせていて、異様なまでに長い触手のような手足を持つ男のことで、その姿を直接見たものは死んでしまうとされている。同スタジオは、『Slender』シリーズで“何者かに追われ続ける恐怖”を巧みに演出し高い評価を得たが、そのエッセンスは本作にもなんらかの形で導入されているのだろうか。
Blue Isle StudiosのCEOであるAlex Tintor氏は『Valley』を開発した理由について「『Slender: The Arrival』の成功のあと、僕たちは自由度が高くてなおかつプレイヤーを驚かせられるユニークなゲームを作りたいと考えたんだ。それがまさにこの『Valley』さ。これは今までにない全く新しいゲームで、僕たちはプレイヤーの興味をそそるものになると予想しているよ。僕たちにとって信じられないほどわくわくするプロジェクトなんだ。」と興奮を隠さず語っている。
『Valley』は2016年夏にSteam/PS4/Xbox One向けに配信予定だ。