工場建設ゲーム『Satisfactory』ついに正式リリース、大型アプデで究極のテクノロジー「Tier 9」や瞬間移動装置など新要素どっさり。Steamでは10万人以上集う盛り上がり


デベロッパーのCoffee Stain Studiosは9月11日、『Satisfactory』を正式にリリースした。2019年3月にEpic Gamesストアにてはじまった早期アクセスから約5年半を経て、ついに正式リリースにこぎつけた形だ。正式リリース版はPC(Steam/Epic Gamesストア)で配信中。

『Satisfactory』は未知の惑星を舞台にした工場建設ゲームだ。プレイヤーは惑星開拓技術を手掛けるFICSIT社の従業員となり、オープンワールドで描かれる世界を探索していく。資源を回収して工場を建設し、自動化させたり効率性を高めたりしてプレイヤー独自の工場に発展させていくのが本作の醍醐味だ。オンラインマルチプレイに対応しており、フレンドと協力して未知の惑星を冒険できる。


正式リリースに伴い、いわゆる「クエスト」に相当するマイルストーンでは最終段階のTier 9が実装された。石灰岩を鉄に変換するコンバーターや量子レベルの複雑なパーツを製造する量子エンコーダーなど、主人公が所属するFICSIT社の持つSF的な究極のテクノロジーが解禁となる。

またプルトニウムの廃棄物を使用して製造できる「フィクソニウム」と呼ばれる新たな核資源が登場し、原子力発電所に電力を供給するために使用することが可能だ。ウランやプルトニウムとは異なり、フィクソニウムは廃棄物を生成しないクリーンなエネルギーとなっている。ある工場から別の工場へ一瞬で移動する時空間転移が可能なポータルなど、ほかにもさまざまな施設が正式リリース版で搭載された。


主人公のカスタマイズ機能も新たに実装されている。主人公のかぶるヘルメットをはじめ、ビルドガンのスキンやビルドガンの装身具もカスタマイズ可能。キャラクターの衣装のカラーも選択できるようになった。工場の外観を変更できるカスタマイズ部品も追加されており、スチールフレームの窓や建設用フェンスが実装されている。

デベロッパーによる正式リリースの内容を伝えるSteamニュースでは、プレイヤーが探索するワールドの改善点についても紹介されている。すべてのエリアとアセットが広範囲にわたって磨き抜かれたほか、ジャングル・スパイア、サザン・フォレスト、バンブーフィールドといった早期アクセスでは未完成だったエリアがついに完成したそうだ。


正式リリース後、Steamではさっそく同時接続プレイヤー数がピーク時に約10万人を記録(SteamDB)。2020年のSteam版リリース以来のピークであった約3万4000人の記録を大きく抜き去る盛り上がりを見せている。数多くの新要素を含むアップデートもあり、多くのユーザーが本作をプレイする機会になったようだ。

早期アクセス期間中は約14万件中97%が好評とする「圧倒的に好評」のステータスを獲得した『Satisfactory』。正式リリース発表トレイラーではキャラクターたちが「早期アクセス」を解体するというシーンが存在した。開発元による粋な演出に対して、YouTubeのコメント欄では「涙が出てきた」と感極まるユーザー反応もみられるほか、改めて高評価を得ている本作への称賛も集まっている。またトレイラーでは本作のコンソール版が開発中であることもサプライズ発表されており、続報を待ちたい。

『Satisfactory』はPC(Steam/Epic Gamesストア)向けに配信中。9月25日まで定価税込4500円の10%オフとなる税込4050円でセール中だ。