退廃美世界・疾走リズムアクション『Run, Vivian Run』正式発表。漫画「Killing Me/ Killing You」作者が自ら開発に携わる、ゲームで描かれる後日譚
漫画家・イラストレーターの成田芋虫氏は7月7日、自身が手がけるリズムアクションゲーム『Run, Vivian Run』を正式発表した。対応プラットフォームはPC(Steam)で、この7月中に早期アクセス配信予定。
本作は、成田氏の著作である人気漫画「Killing Me/ Killing You」を元にしたゲームだ。原作は、隕石の落下によりおかしくなってしまった世界を、不死の主人公たちが死ぬ方法を探すために旅する作品である。
『Run, Vivian Run』は、原作にてサブキャラクターとして登場した少女ヴィヴィアンを主人公とする、リズミカル2D横スクロール・カジュアルアクションゲームだ。本作では、原作のその後の物語が描かれ、自分のことをよく知らず、いつも何かの実験を受けていたヴィヴィアンは、確かな信念を抱き走り続ける。
本作はステージクリア型となり、ヴィヴィアンが崩壊した幻想世界を駆けるなかで、音楽にあわせてアクションをするゲームプレイが採用。簡単操作で楽しめるとのこと。ステージには道しるべの「ヒカリ」が配置されており、そこを通過するタイミングとリズムにあわせて正しい操作をおこなう。
ステージにはいくつかの色のヒカリが存在し、たとえば黄色であればスペースキーかCキーを押してアクションをし、青色では指定の区間でスペースキーをホールドして踊る。また、緑色のヒカリがある場所ではルートが分岐し、スペースキーとCキーのどちらを押したかによって行き先が決まるようだ。そうして正しく操作しスコアを稼ぎながら、ステージのゴールを目指すこととなる。
早期アクセス配信開始時点では、テストプレイ用としてステージが1つ収録。その後さらに開発が進められるなかで、さらなるステージが追加されるほか、イベントシーンの選択肢によるステージ分岐や、スコアによるマルチエンディングの実装など、もっとストーリーを楽しめるアイデアを取り入れる計画だそうだ。早期アクセス配信期間としては、3年を目処にしているとのこと。プレイヤーからフィードバックを得つつ、じっくりと開発していきたいと説明されている。
成田芋虫氏は、自身の漫画作品のほかにも、イラストレーターとしてゲーム作品のキャラクターデザインなどさまざま手がけている多才な人物。以前には、「RPGツクールMZ」を用いてオリジナルゲームを制作していたこともある。本作『Run, Vivian Run』は、元々は「2か月で1本ちょっとしたゲームをUnityを使って制作してほしい」という企画から生まれたものだそうで、プログラムなどはクリエイターチームMEOW LABOのTORI氏に、ビジュアルロゴ制作はグラフィックデザイナーの綴せかい氏に協力を依頼したとのことである。
『Run, Vivian Run』は、PC(Steam)向けに7月中に早期アクセス配信予定だ。本作のさらなる詳細については後日発表される予定となっている。