うわさ: Activisionがゲーム映画化専門スタジオ設立?

2013年10月、Activision Blizzardは親会社Vivendiから自社株を買い戻した。今年2月には看板シリーズ『Call of Duty』の3スタジオによる3年開発サイクルをスタートしている。若きCEOが就任したライバル会社Electronic Artsと同様に、経営面でもゲーム事業の面でも今後いくらかの変革をむかえることになるかもしれない。そして、彼らのつぎなる一手は映画かもしれないとうわさされている。The Informationが報じたものだ。

同誌によると、Activisionは映画やTVシリーズを製作するプロダクションスタジオの設立を試験的に計画しているという。マーベル・コミックスが『アベンジャーズ』など自社ブランドの映画化をマーベル・スタジオズで成功させているように、Activisionも自社のゲームタイトルを自身の手で映画化することを望んでいるとのことだ。

Activisionは昨年リリースされた『Call of Duty:Ghosts』で映画キャラクターをゲスト出演させたり、『フルメタルジャケット』の凛々しい老教官を呼び戻したりと、映画好きへのパフォーマンスを展開していた。ゲームの映画化にのりだすのも不思議ではないかもしれない。だが通常ゲーム開発や映画化は、外部に委託するものだ。"マーベルスタイル"の自社スタジオを新設するような前例はあまりない。

『Call of Duty』シリーズは世界大戦モノの名作と名シーンのインスパイアからはじまり、映画のような演出で話題となった。そして映画に「戻っていく」のならば、その構図は興味深い。かつてスクウェアを窮地に追い込んだとされる映画版『ファイナルファンタジー』と同じ轍を踏んでしまうのか、それとも『バイオハザード』のように映画シリーズとして大きな成功をおさめることができるのか。未知数な部分は多い。

Shuji Ishimoto
Shuji Ishimoto

初代PlayStationやドリームキャスト時代の野心的な作品、2000年代後半の国内フリーゲーム文化に精神を支配されている巨漢ゲーマー。最近はインディーゲームのカタログを眺めたり遊んだりしながら1人ニヤニヤ。ホラージャンルやグロテスクかつ奇妙な表現の作品も好きだが、ノミの心臓なので現実世界の心霊現象には弱い。とにかく心がトキメイたものを追っていくスタイル。

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