モンスター自由創造ローグライクRPG『Abomi Nation: Monster Rifts』発表。人気インディーゲームと多数コラボする意欲作、自作モンスターとチームを組んでバトル


デベロッパーのOrange Pylon Gamesは9月2日、ローグライクRPG『Abomi Nation: Monster Rifts』を発表した。対応プラットフォームはPC(Steam)。

『Abomi Nation: Monster Rifts』は、毎回ランダムに抽出される「アボミ」と呼ばれるテイムモンスターの中からメンバーを選出してパーティを編成し、ターン制バトルを行うローグライクRPGだ。同デベロッパーが手がけた前作『Abomi Nation』のバトルシステムを引き継ぎ、カスタマイズや自作の機能を追加した新作とのこと。


本作では、アボミと呼ばれるモンスターたちが暮らすアボミネーションの世界に時空の裂け目が出現している。この穴からはさまざまな別世界のクリーチャーが入り込んで来てアボミネーションを蝕んでいる。プレイヤーは、時空の裂け目が開いてしまった元凶を取り除くため、バトルを進めてボスを討伐していくこととなる。

本作のバトルでは、プレイするたびに何百種類もの中からランダムにピックアップされるモンスターを選んでパーティを編成し、同じくランダムに編成される敵パーティと戦いながらモンスターを育成していく。敵パーティのモンスターは討伐後、自軍に加わることがあるので進めば進むほど選べる仲間は増えていく。モンスターには多種多様なタイプと攻撃アビリティが備わっており、敵の弱点属性などを考えながらコマンドを選択していく必要がある。通常、味方アボミがHPをすべて失った場合にそのモンスターは永久ロストとなる仕組みだが、この設定は変更してアボミが永久ロストしないようにすることも可能のようだ。また、通常よりも難易度を上げることもでき、プレイヤーは自分のニーズに合った遊び方を選択できるとのこと。


本作の最大の特徴は、ゲーム内の「Abomi Nation Creation Station」システムを活用することで、オリジナルモンスターを作成できることだ。元々数百種類にもおよぶモンスターが存在するシリーズだが、プレイヤーはアボミネーションの世界に自分が描いたピクセルアートモンスターを登場させ、パーティに加えることができる。さらにSteamワークショップもサポートしているので、ワークショップを通じて自分のモンスターを他のプレイヤーと共有することも可能だ。プログラミングの知識は不要で、Creation Station画面でモンスターの見た目とUIカラーリング、パラメータ情報などを設定すれば、オリジナルアボミを作り出せるという。他のプレイヤーが作ったアボミもワークショップから簡単にダウンロードできるので、パーティ編成の幅は無限に広がっていくことだろう。

 


さらに、本作では多数のインディーゲームタイトルとのコラボを予定している。特に、モンスターを手懐ける「モンスターテイム」の要素がある複数のタイトルとクロスオーバーして、コラボ作品世界のモンスターをアボミとして追加していくようだ。コラボタイトルは数十以上を予定しているそうだが、すでに発表されているものとして『Bug Fables』や『Monster Sanctuary』などがある。本作の正式発表は、モンスターテイム要素のある新作インディーゲームをまとめて紹介するYouTube配信イベント「Monster Taming Direct | 09.02.2024」内にて行われたが、同番組で紹介された複数のタイトルがコラボ予定作品に名を連ねている。


デベロッパーのOrange Pylon Gamesはカナダに拠点を置くインディーゲームスタジオだ。開発はCarl氏が単独で行っている。前作『Abomi Nation』はPC(Steam)とNintendo Switchに向け配信中で、日本語にも対応している。今作『Abomi Nation: Monster Rifts』は記事執筆時点でSteamストアページ上に日本語対応の表記がないため、ローカライズがおこなわれるかも注目される。

『Abomi Nation: Monster Rifts』はPC(Steam)向けに配信予定。