放置×オートバトルPvP『Idlemancer』正式発表。大人気放置MMO『IdleOn』から生まれた新作は、非同期対戦ローグライク

Lavaflame2は2月7日、『Idlemancer』を正式発表した。非同期のオンラインPvPが楽しめるローグライクシミュレーションゲームだ。

デベロッパーのLavaflame2は2月7日、オンライン対戦型放置系ローグライク『Idlemancer』を正式発表した。対応プラットフォームはPC(Steam)で2025年第2四半期リリース予定。

『Idlemancer』は非同期のオンラインPvPが楽しめるローグライクシミュレーションゲームだ。画面の両端にそれぞれ自分と対戦相手のゴールがあり、プレイヤーは大量のスライム軍団を召喚して互いのゴールを攻め落とすルールとなっている。スライム召喚にはMPをコストとして支払う必要があり、MPは毎秒一定量回復する。スライムには体力や攻撃力、スピードなどの特性があり、召喚コストも異なる。3ラウンド敗北した時点でゲームオーバーとなるが、ラウンドで勝利した際にはランダムな特性を選択して次へ進むことが可能。さらに、放置ゲーの要素も含まれており、ゲームを起動していない間にも「アイドル通貨」が蓄積されていき、再開時にAFK報酬として獲得できる。これを活用して45種のアップグレードを購入すれば、チームの基礎値を強化できるようだ。

本作のデベロッパーであるLavaflame2氏は、アメリカに拠点を置く個人ゲーム開発者だ。これまでに『Idle Skilling』と『IdleOn』の2作品をリリースしており、いずれも放置系RPGとなっている。『IdleOn』は、2021年4月にPC(Steam/Webブラウザ)/iOS/Android向けに早期アクセスを開始して以来、長期にわたってアップデートを重ね、公式Discordサーバーの参加者は18万人、Steamの同時接続者数は常に1万~1万5000人で推移する人気の放置ゲームとなっている。これまでの2作品は同氏が単独でプログラミングやグラフィックを手掛けてきたが、新作となる本作ではコーディングを行うスタッフが別におり、共同で開発を行っているとのこと。

本作の基本的なゲームの仕組みは、『IdleOn』のワールド6に存在する「Summoning(召喚)」というスキル施設がベースとなっている。ただし『IdleOn』はMMORPGでありながら協力の要素はかなり少なく、対戦の要素にいたっては皆無である。とはいえ『IdleOn』における「Summoning」の施設においても、プレイヤーはコンピューターとの対戦をする形となる。『Idlemancer』ではそれを非同期のオンラインPvPで行えるようにしたものになるようだ。また、ラウンド勝利ごとにランダムな特性を獲得できるのも本作ならではの要素となる。

<『IdleOn』のSummoning画面>


今回『IdleOn』の開発と並行して『Idlemancer』を開発・発表した理由について、Lavaflame2氏は『IdleOn』の公式Discordサーバーにおいて詳細を解説。たとえば同氏の過去の2作品はいずれも基本プレイ無料で配信されているが、今作は初めて有料の買い切りゲームとして6.99USドルでリリースされる予定だ。この販売方法を取ることは初の試みであるため、これがどれだけ売れるかや、既存の『IdleOn』コミュニティに新しいプレイヤーを呼び込むことにどれだけ寄与するかに興味があるとのこと。

なお基本的に同氏には、ライフワークである『IdleOn』の開発に注力したい意思があり、その上で今作のアイデアは、それを邪魔することなく実現可能であったことも開発の背景としてあったという。グラフィックは『IdleOn』から流用可能で、コーディング担当者が自分以外にいることなど、総合的に『IdleOn』の開発を妨げることなく実行可能という判断に至ったようだ。また、本作が継続的にアップデートされていくかどうかはコーディング担当者の一存に任せているそうだ。高い人気をもつ『IdleOn』をベースとする新たな試みとして、今後の動向には注目が集まるところだ。

『Idlemancer』は、PC(Steam)向けに2025年第2四半期リリース予定。Steamストアページの表記によれば、現時点では英語のみ対応予定だ。ちなみに現在Steamでは放置ゲームフェスが開催されている。放置系のゲームには基本プレイ無料の作品も多いので、気軽にチェックしてみてほしい。

Kei Aiuchi
Kei Aiuchi

RPG、パズル、謎解きアドベンチャー、放置系などを遊びます。比較的やりこみ型。特に好きなゲームは『ルーマニア#203』

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