ローグライク“縦スクロール”RPG『Death by Scrolling』10月28日配信へ。死神迫るノンストップ煉獄世界で、忙しすぎる金稼ぎ
MicroProseは10月14日、ローグライク縦スクロールRPG『Death by Scrolling』を10月28日に配信すると発表した。

パブリッシャーのMicroProseは10月14日、Terrible Toybox NZが手がけるローグライク縦スクロールRPG『Death by Scrolling』を10月28日に配信すると発表した。対応プラットフォームはPC(Steam)。
本作は、煉獄の世界を舞台に、敵と戦いながら上へ上へと進んでいくゲームだ。その間には、川を渡るために渡し守に支払うお金を稼がなければならない。

『Death by Scrolling』の世界では煉獄の“経営体制”が刷新され、従来はコイン1枚で川を渡れたが、5000枚という法外な通行料がふっかけられることに。これはギリシャ神話をモチーフにした設定のようで、川とはステュクス川の模様。主人公は天国へ行くことを望み川を渡ることを目指すが、死神がそれを阻止しようとし、さらに業火が迫ってくる。
本作は、基本的に強制縦スクロールで進行するようで、画面下の業火が徐々に煉獄の世界を焼き尽くす。プレイヤーキャラクターは、固有のパークやアビリティを持つ複数のキャラクターから選択でき、業火に追いつかれないように上へ上へと進み続ける。目当てのゴールドはステージ内で拾えるほか、特定の条件を達成するサブクエストなどを通じても入手可能だ。


ステージには、武器やバフ効果のあるアイテムなども落ちており、それらを集めてモンスターと戦い、キャラクターを強化していく。武器は、一定範囲内の敵をオートで攻撃するタイプが中心になるようだ。また、敵を倒し経験値を貯めて、レベルアップした際にもアップグレードを獲得できる。道中では売店が出現することもあるとのこと。
そして、プレイヤーには死神の脅威が常につきまとう。死神は武器で倒すことのできない存在で、入手したアイテムを使って気絶させたり、翻弄したり、あるいは攻撃をかわしたりして、上手く出し抜くことが求められるという。そうして死神と業火から逃げ続けながら、渡し守に支払うお金を稼ぎ、あの世へ向かう川を渡るのだ。

本作の開発元Terrible Toybox NZは、『Monkey Island』シリーズや『Maniac Mansion』『Thimbleweed Park』など数々の作品を手がけたベテランゲームデザイナーRon Gilbert氏が率いるスタジオだ。公式ブログによると、本作『Death by Scrolling』は2019年に制作開始され、当時一定の成果を見せたものの、開発が迷走し停止された経緯があるのだという。
その後同氏は、『RPGTBD』というドット絵オープンワールドRPGに着手するも、壮大すぎるビジョンにつき実現困難だと判断しボツに。ただ、制作したアートやシステムを無駄にするのは忍びないとし、『Death by Scrolling』のアイデアと組み合わせて再構築し、現在の姿になったそうだ。Gilbert氏は、一旦は開発停止にしたものの、この作品にはどうにも手放せない何かがあったと振り返っており、紆余曲折を経てついにリリースを迎えることとなる。
『Death by Scrolling』は、PC(Steam)向けに10月28日配信予定だ。また時期未定ながら、Nintendo SwitchおよびPlayStation/Xboxプラットフォーム向けにも近くリリースされる予定となっている。