“死神の殺し屋”となって不死者たちに死を与えるステルスアクション『DEADBOLT』がSteamなどでリリース、「Risk of Rain」開発の最新作

米国のインディーデベロッパー「Hopoo Games」は、2Dステルスアクションゲーム『DEADBOLT』を「Steam」「Humble」「GOG.com」などでリリースした。

米国のインディーデベロッパー「Hopoo Games」は、2Dステルスアクションゲーム『DEADBOLT』を「Steam」「Humble」「GOG.com」などでリリースした。Hopoo Gamesはローグライク要素を盛り込んだ2D横スクロールアクションゲーム『Risk of Rain』を開発したスタジオだ。『Risk of Rain』ではパブリッシャーとしてChucklefishが付いていたが、本作『DEADBOLT』はHopoo Games自身が販売を担当している。

『DEADBOLT』は頭が骸骨の死神が主人公という奇妙な世界観の作品である。『DEADBOLT』の世界ではなぜか”不死者たち”がよみがえり、まるでマフィアのように徒党を組んで「ASH」と呼ばれるドラッグをキメたりしている。プレイヤーは死神の殺し屋として彼らの溜まり場へと単身乗り込み、不死者たちが本来受けるはずだった死を与えなければならない。

相棒らしき「ロウソク男」の存在など、とにかくシュールな世界観が繰り広げられる『DEADBOLT』だが、ゲーム内で流れるBGMは非常にクールだ。楽曲は『Risk of Rain』のChris Christodoulou氏が提供。静かに銃を構える動きやはじけ飛ぶ肉片などアニメーションもかっこいい

ゲーム自体は『Gupoint』や『Not A Hero』のような2D横スクロールアクション/ステルスアクションに、『Hotline Miami』のような非常にテンポの早い”刹那の戦闘”を盛り込んだ内容。死神のくせに主人公は殴打や銃弾1発で死んでしまう虚弱体質なので、プレイヤーは作戦を立てつつ敵を倒していかなければならない。部屋の電気を暗くして敵に気づかれないようにしたり、ダクトパイプをつたって別の部屋へ奇襲を仕掛けたり、音を立てて敵をおびき寄せたり。ナイフを敵に即座に投げる、銃でヘッドショットを狙うといったアクションの腕前もクリアには必要となる。

なおゲーム内には約25のミッションが登場し、30種類以上の武器、35種類以上の敵タイプが収録されているとのこと。ゲームボリュームは『Risk of Rain』ほどではないだろうが、今年登場した2D横スクロールステルスアクションでは最高のクオリティを有している。価格も980円と低めなので、気になったプレイヤーはチェックしてみてはいかがだろうか。前作『Risk of Rain』をプレイしたのならば、操作感覚はすぐに手に馴染むはずだ。

Shuji Ishimoto
Shuji Ishimoto

初代PlayStationやドリームキャスト時代の野心的な作品、2000年代後半の国内フリーゲーム文化に精神を支配されている巨漢ゲーマー。最近はインディーゲームのカタログを眺めたり遊んだりしながら1人ニヤニヤ。ホラージャンルやグロテスクかつ奇妙な表現の作品も好きだが、ノミの心臓なので現実世界の心霊現象には弱い。とにかく心がトキメイたものを追っていくスタイル。

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