「LoL」のRiot Games、キーボードで戦うF2P格ゲー『Rising Thunder』のRadiant Entertainmentを買収。Radiantは新作を開発へ

『Rising Thunder』の開発元として知られるRadiant Entertainmentは、『League of Legends』のRiot Gamesに買収されたことを発表した。おおやけにされてきた中で、Riot Gamesが開発スタジオを買収したのは初めてのこと。

Rising Thunder』の開発元として知られるRadiant Entertainmentは、『League of Legends』のRiot Gamesに買収されたことを発表した。おおやけにされてきた中で、Riot Gamesが開発スタジオを買収したのは初めてのこと。また買収したのが”キーボードで戦う格闘ゲーム”こと『Rising Thunder』の開発元ということもあり、今後どのような動きを見せるのか興味深いところだ。

『Rising Thunder』

昨年夏ごろに登場した『Rising Thunder』は、PC向けに開発されてきたFree-to-Playスタイルの対戦格闘ゲームだ。ゲームデザインのテーマは「格闘ゲームのコア要素へすぐに手を伸ばせる」。必殺技がコマンド入力なしにキーボタン1つで簡単に放つことが可能、さらに各必殺技にはクールダウンが設定されているという異色の作品として、現在までアルファテストを実施していた。

Radiantの発表によれば、『Rising Thunder』のアルファテストは3月18日で終了する見込み。Riot Gamesのもと、『Rising Thunder』の開発チームは新作に着手することになるという。また昨年6月から早期アクセスにて販売されてきた『Stonehearth』は、今後も”フルスピードで前進する”とのことで、開発が継続される。

参考記事: 『Rising Thunder』は格闘ゲームに新風を巻き起こすか?キーボードでワンボタン必殺技、クールダウン制導入の異色作

今回の声明で『Rising Thunder』の開発が中止されるかどうかは明言されていないが、Radiantに確認を取った海外の業界メディアGamasutraによれば、開発チームは『Rising Thunder』のプロジェクトにはもう戻って来ないつもりだという。

Riot Gamesに買収されたRadiantが、ふたたびキーボードで遊べる対戦格闘ゲームを手がけるのか、それともまったく別の作品に挑戦するかは気になるところだ。筆者としては『Rising Thunder』の先鋭的だったゲームデザインとRiot Gamesの強力なキャラクターデザインが融合した作品を望んでおり、今後の続報に注目したい。

Shuji Ishimoto
Shuji Ishimoto

初代PlayStationやドリームキャスト時代の野心的な作品、2000年代後半の国内フリーゲーム文化に精神を支配されている巨漢ゲーマー。最近はインディーゲームのカタログを眺めたり遊んだりしながら1人ニヤニヤ。ホラージャンルやグロテスクかつ奇妙な表現の作品も好きだが、ノミの心臓なので現実世界の心霊現象には弱い。とにかく心がトキメイたものを追っていくスタイル。

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