懐かしガジェット修理シム『リ・ストーリー: 思い出修理屋』発表。実在ゲーム機などを丁寧に分解修理、高価なパーツは“部品取り”でやりくり

tinyBuildは12月10日、Mandragoraが手がける電子機器修理シミュレーションゲーム『リ・ストーリー: 思い出修理屋』を発表した。

パブリッシャーのtinyBuildは12月10日、Mandragoraが手がける電子機器修理シミュレーションゲーム『リ・ストーリー: 思い出修理屋』を発表した。対応プラットフォームはPC(Steam)で、2026年配信予定。ゲーム内は日本語表示に対応する。

本作は、2000年代の日本を舞台に電子機器修理店を営む作品だ。ただ修理をしてお店を経営するだけでなく、お客と会話をして人々の思い出と物語に触れるストーリー要素も特徴となる。

『リ・ストーリー: 思い出修理屋』にてプレイヤーは、電子機器修理店の店主となり、持ち込まれるさまざまなガジェットを修理する。舞台となるのは2000年代の東京で、携帯電話やゲーム機、デジタルペット玩具、家電製品、音楽プレーヤー、デジタルカメラなど、当時を彷彿とさせる懐かしいガジェットの数々がお店に持ち込まれる。その多くは有名な製品をオマージュしたものとなるが、Atariから許諾を受けてAtari 2600やJaguarなどの実在ゲーム機も登場するという。

修理作業においては、製品のネジを一本一本外し、部品をすべて取り外し分解してから、丁寧に清掃したり、故障している部品を交換したりする。場合によっては、はんだ付けや塗装などをおこなうことも。それらの作業が完了したら、取り外した部品をパズルのように組み立てて元に戻し、ガジェットにふたたび命を吹き込むのだ。先述したAtari 2600などは、外観だけでなく内部構造も実機をもとに再現されているようで、分解するとその様子を見ることができる。

修理に必要なパーツはインターネットで購入可能。その際には、やはり2000年代当時風のPCでウェブブラウザを操作するかたちとなる。またインターネットでは、作業の効率化につながる新たな道具や、装飾品などを購入することもでき、お店の作業スペースに導入できる。お金は修理依頼をこなす以外に、壊れたガジェットを安く仕入れて、修理し売却して稼ぐことも可能。また、修理に必要なパーツが高額である場合は、そうした格安のジャンク品を入手して部品取りするという手もあり、お店を経営する上ではうまく節約することが大事になるそうだ。

来店するお客はそれぞれ事情や思い出を抱えており、依頼品の修理をし、会話を重ねることで、依頼人やガジェットにまつわるストーリーが少しずつ紐とかれていくという。そして会話中のプレイヤーの選択は、キャラクターたちの人生やお店の評判に影響を与え、物語も分岐していく。その中では、予想外に絡み合うキャラクター同士の関係性が明らかになることもあるそうだ。

本作の開発元Mandragoraは、世界各地からリモートで集まったチームによるインディースタジオだ。これまでには、水没都市サバイバルゲーム『I Am Future: Cozy Apocalypse Survival』や、ローグライク・サバイバルゲーム『SKYHILL』などを手がけている。本作『リ・ストーリー: 思い出修理屋』についてディレクターのEvgeny Kisterev氏は、自身のノスタルジーから生まれたゲームであるとした上で、日本企業が世界のテクノロジーに大きな影響を与えてきた背景から、2000年代の東京を本作の舞台に選んだと述べている。

『リ・ストーリー: 思い出修理屋』は、PC(Steam)向けに2026年配信予定だ。また、本日12月10日よりプレイテストが期間限定で開催中。詳しくはSteamストアページを確認してほしい。

Taijiro Yamanaka
Taijiro Yamanaka

国内外のゲームニュースを好物としています。購入するゲームとプレイできる時間のバランス感覚が悪く、積みゲーを崩しつつさらに積んでいく日々。

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