『バイオハザード4』縛りプレイ、HP1&ナイフ限定等でのクリア者あらわる

『バイオハザード4』をプロフェッショナルモード・ナイフと体術のみ(ナイフで絶対にクリアできないパートは卵などで突破)でクリアする。・HPは常時1。ほかにも、倒せる敵はすべて倒す、はしごを使ったナイフハメは禁止など、マゾヒスティックな制約もくわえられている。

『バイオハザード4』はまさしくTPSの金字塔と呼ぶに値するタイトルである。最初はGameCubeで2005年1月に発売され、そののちPlayStation 2、PC、Wiiへと移植されている。リマスター版もPlayStation3/Xbox 360でリリースされている。

本作はこれまで数多くの遊ばれ方をしてきた。現在ほど動画配信サービスが充実していなかった時期でも、リアルタイム動画配信ツールPeercastを活用した国内のコミュニティで多くのプレイヤーをみかけた。タイムアタック(Speedrun)に挑戦している人がいない日のほうが少なかったほどだ。

さて、10年近い時を経た現在、ある一つのプレイングが完結した。その名も「超余裕!瀕死のレオンがナイフ1本でバイオ4攻略」シリーズ。ニコニコ動画にて週刊ペースで投稿されてきた。

内容はほぼタイトルどおり。プロフェッショナルモード・ナイフと体術のみ(ナイフで絶対にクリアできないパートは卵などで突破)・HPは常時1。ほかにも、倒せる敵はすべて倒す、はしごを使ったナイフハメは禁止など、マゾヒスティックな制約もくわえられている。なお、プラットフォームはWii。

 

 

『バイオ4』のプレイ経験があるゲーマーに向けてならばことさら強調するまでもないが、この「縛りプレイ」はあまりにも過酷だ。投稿者、超余裕の人ことバンダルセン氏も完全無欠の超人というわけではないようで、ノーコンティニューではない。ひたすらコンティニューを繰り返し(あっという間にステージリザルトのコンティニュー回数表示はカンストした)、半年以上の時間をかけてクリアしたものとみられる。投稿されている動画は、一部例外を除き成功時のプレイを収録・編集したものだ。そこに至るまでの屍山血河は想像に難くない。

結果、同氏はかぎりなく超人的になったといってもいいだろう。

動画はほぼ全編がクライマックスなため内容についての詳述は避けるが、やはり普通に飛び道具を使ってすら難しいステージでは死闘が繰り広げられた。具体的には、籠城戦、水の広間、アルマデューラ、鉄球部屋など。SofTalkの解説ボイスからすら一種の狂気を感じるような水準に達している。拘束されたアシュリーを救出するシーンなども面白い。

はたして同様のスタイルで『バイオ4』を踏破した者がほかに存在するのかは不明なものの、世界にそう多くはないことだけは間違いない。同作をプレイ済みのかたには、ナイフとレオンの蹴り&投げの可能性を再確認する意味でもぜひともご覧いただきたい、まさしくスーパープレイである。そして、”偉業”を成し遂げた「超余裕の人」がつぎの攻略対象としてなにを選ぶのか、それが現在の見どころといえるだろう。

 

執念の結晶。命中率0%に注目。
執念の結晶。命中率0%に注目。

 

Nobuki Yasuda
Nobuki Yasuda
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