初代『バイオハザード』PC新移植版が突如配信開始。Windows 11/10対応、画面描画オプション追加なども実施


カプコンは6月26日、サバイバルホラーゲーム『バイオハザード』のPC版をGOG.comにて配信開始した。価格は9.99ドル(約1600円)で、ゲーム内は日本語表示に対応する。

本作は、1996年発売の『バイオハザード』シリーズ第1作目のPC版だ。のちに発売されたHDリマスター版ではなく、オリジナル版をベースに新たに移植された作品である。

『バイオハザード』の舞台となるのは、アメリカの架空の都市ラクーンシティの郊外。ここで猟奇殺人事件が多発したことで、調査のために特殊工作部隊S.T.A.R.S.が派遣されるも消息を絶ち、主人公のクリス・レッドフィールドやジル・バレンタインらが捜索に向かう。

本作にてプレイヤーはクリスやジルを操作し、謎めいた洋館からの脱出を目指す。洋館にはゾンビや異形のモンスターが潜んでおり、銃などの武器を駆使して戦う。また、探索を通じてはさまざまなアイテムを発見でき、仕掛けや罠の解除、謎の究明などもおこなうこととなる。

 


本作は、1996年にPS1向けに発売され、翌年にはPC版もリリースされている。ただ今回発売されたPC版は、Windows 11/Windows 10との完全な互換性が確保された新移植版となる。互換性以外にも、新しい画面描画オプション(ウィンドウモード、垂直同期コントロール、ガンマ補正、整数スケーリング、アンチエイリアシングなど)の追加や、特定のカットシーンのタイミングの改善、ゲーム内のビデオ再生機能の調整なども実施。さらに、Nintendo Switch/PS5/PS4/Xbox用コントローラーなど、現在標準的なコントローラーに対応する。またゲーム内容に関しては、PS1版から出血やバイオレンスの描写、グロテスクな表現がさらに強化されたノーカット版が収録されている。

オリジナル版『バイオハザード』のPC向けの再リリースについては、先日海外にてレーティングが取得されたとして噂になり、このたび実際に配信開始された格好だ。現時点ではGOG.comのみで販売されている模様。ちなみに同ストアは、『ウィッチャー』シリーズや『サイバーパンク2077』の開発元CD PROJEKT REDの親会社CD PROJEKT Groupが運営するPCゲームストアで、DRMフリーのクラシックゲームを数多く取り扱っていることで知られる。なお『バイオハザード』のストアページによると、今回の新移植版の開発にはGOG.comも関与しているとのことで、本作は同ストア専売である可能性がありそうだ。

『バイオハザード』は、PC(GOG.com)向けに配信中だ。またGOG.comでは、続編『バイオハザード2』や『バイオハザード3 LAST ESCAPE』のPC版も、2024年内に配信予定とのこと。同ストアでは、この3作品のバンドル版の予約受付が開始されており、こちらの価格は24.99ドル(約4000円)となっている。

【UPDATE 2024/6/26 22:26】
新移植版の開発にGOG.comが関わっている点を追記