リメイク版『バイオハザード2』の開発が正式に決定、「ファンの声を聞きながら最高のゲーム体験を届けたい」


カプコンは、『バイオハザード2(英題: Resident Evil 2)』のリメイクプロジェクトを正式に発表した。“H”こと平林良章プロデューサーがビデオメッセージを通して伝えている。同作のリメイクは、以前から多くのファンから実現を要望する声があり、無許可で開発を進める海外デベロッパーまで現れた。今年1月には、HDリマスター版が2016年に発売されるとの噂が海外を中心に広がっていた。先月末、リメイクについてファンの率直な意見を公式Facebookページにて募集。今回、満を持して現実のものとなった。

カプコン第一開発部の“H”こと、平林良章プロデューサーは、ビデオメッセージの中で「長い間みなさんの要望をいただきながらも、お応えできずに申し訳なく思っていました。開発が決定したということで、我々、第一開発部はみなさんの声も聞きながら最高のゲーム体験をお届けできるように頑張っていきます」とコメントしている。発売時期などの詳細には一切触れていないが、今後の情報やファンへのメッセージは今回同様に直接届けていきたいと発表を締めくくった。

『バイオハザード2』は、1998年に初代PlayStationで発売されたサバイバルホラーシリーズ第2作。国内での初動本数がミリオンを達成するなど、歴代屈指のセールスを記録している。その後、WindowsやNintendo 64、ドリームキャスト、ニンテンドーゲームキューブ向けに移植され、現在はダウンロード販売サービス、ゲームアーカイブスでも配信されている。

“WE DO IT”

カプコンは、初代『バイオハザード』のリメイク版を2002年にリリースしているほか、昨年にはリメイク版を基にした『biohazard HD REMASTER』を発売。2016年には『biohazard 0 HD REMASTER』も予定されており、近年、過去作品が再び脚光を浴びている。『バイオハザード2』も例外ではなく、海外の嘆願サイトでは4万人近いファンの要望が寄せられた。また、無許可でリメイクを進めるデベロッパーまで現れ、公開されたゲームプレイトレイラーで披露した高い完成度が話題となっていた。

その後、一連の反応を受けて公式の開発陣はFacebookページにて声明を発表。「『バイオハザード2』のリメイクに向けられたみなさんの情熱は長年にわたって我々のもとに届いています」「シリーズ開発陣としてはこのアプローチにどう対応するか迷っており、みなさんからリメイク版についてや、ブランドアイデンティティがどうあるべきかについての率直な意見をお聞きしたい」と、要望の内容を直接確かめた。平林氏のTシャツにプリントされた“WE DO IT!(やるよ!)”は、その際コメント欄に残された“Just Do It!(いいからやれよ!)”というファンの叫びに答えたものなのかもしれない。