「You are EMPTY」リメイク作品『Remind of EMPTY』の初となる映像が解禁、架空の1955年ソビエト連邦が陰鬱に蘇る

開発者のDenis Volchenko氏は、ホラーFPS『Remind of EMPTY』の初となる映像を公開した。『Remind of EMPTY』は、2006年にリリースされ一部のプレイヤーからカルト的な人気を得た『You are EMPTY』のリメイクタイトルだ。

ホラーFPS『Remind of EMPTY』の初となる映像が、開発者のDenis Volchenko氏によって公開された。『Remind of EMPTY』は、2006年にリリースされ一部のプレイヤーからカルト的な人気を得た『You are EMPTY』のリメイクタイトルだ。『You are EMPTY』の原案者であるVolchenko氏のもと現在開発が続けられている。

『You are EMPTY』の舞台となるのは、いまだヨシフ・スターリンが健在というifの歴史をたどったソビエト連邦である。1955年、ソ連は国内に設置した電波塔から特殊な電磁波を放ち、人民たちを超人へと変身させようとしたが作戦は失敗。人々は理性を持たないミュータントと化してしまい、無残な殺し合いを続けている。プレイヤーは病院のベッドから目覚めたひとりのソ連高官となり、事件の真相を解き明かしてゆく。

今回公開されたのは、序盤に登場する病院エリアを探索するウォークスルー映像だ。テクスチャに劇的な違いは見られないが、光やシャドウの描写がかなり豪華になっており、特にエレベーターが降りてくるシーンや火葬場のシーンは大きな変化が確認できる。残念ながら敵ミュータントたちとの遭遇はなく、あの気味の悪い声も聞こえてこないが、陰鬱なソビエト連邦の雰囲気はオリジナル版よりも見事にバージョンアップしていると言ってよいだろう。

参考記事: 架空のソビエト連邦を舞台にしたカルトホラーFPS『You are EMPTY』のリメイク版が開発中、当時の原案者が手掛ける

リメイク作である『Remind of EMPTY』は“リミックス作”とも表現されており、Volchenko氏によればゲームプレイの調整やビジュアルの強化などがほどこされるとのことだ。リリースは2016会計年度Q4を予定している。

Shuji Ishimoto
Shuji Ishimoto

初代PlayStationやドリームキャスト時代の野心的な作品、2000年代後半の国内フリーゲーム文化に精神を支配されている巨漢ゲーマー。最近はインディーゲームのカタログを眺めたり遊んだりしながら1人ニヤニヤ。ホラージャンルやグロテスクかつ奇妙な表現の作品も好きだが、ノミの心臓なので現実世界の心霊現象には弱い。とにかく心がトキメイたものを追っていくスタイル。

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