リアル月面探索ゲーム『REAL MOON』発表、Steamで無料配信へ。JAXAがゲーム会社と共同研究、精密に再現された月面で自由に動ける
ヒストリアは12月2日、月面シミュレーター『REAL MOON』を発表した。

デベロッパーのヒストリアは12月2日、月面シミュレーター『REAL MOON』を発表した。対応プラットフォームはPC(Steam)で、近日中に無料配信予定。
本作は、リアルに再現された月を探索するゲームだ。月面の環境は、JAXA(宇宙航空研究開発機構)との共同研究のもと作成されているという。

『REAL MOON』にてプレイヤーは宇宙飛行士となり、ほかに誰もいない月面を歩いたり、ローバー(探査車)を運転したりして自由に探索する。ひとつのミッションを受け取ることになるそうで、何らかの目的を持って探索をおこなうようだ。プレイ時間は15〜30分とされている。
そして月面の環境は、JAXAとヒストリアの共同研究によるシミュレーション環境をもとに、科学的根拠に基づいてリアルに再現されているという。実際に計測されたDEMデータ(地形の高さ情報)、クレーターや岩の分布率、時間ごとの太陽/地球/月の位置関係などの情報が活用。また地形データは、観測データに加算する形式で、論文等を基にクレーターなどの傾斜を合成しているとのことだ。


本作の開発元ヒストリアは、Unreal Engineを専門に扱うデベロッパーだ。『ライブアライブ』や『ジョジョの奇妙な冒険 ラストサバイバー』など他社作品の開発に多数参加してきた実績を持つほか、「UEFN(Unreal Editor for Fortnite)」向けを含むオリジナルゲームも積極的に手がけており、最近ではサバイバルアクションレースゲーム『Faaast Penguin(ファーストペンギン)』で知られる。
本作『REAL MOON』は、JAXAとの共同研究の成果によって開発されているとのことで、短編作品ながら壮大さも感じられるプロジェクトだ。精密に再現された月面を自由に探索でき、しかも無料で提供されるとあれば、多くの注目が集まりそうである。
『REAL MOON』は、PC(Steam)向けに近日中に無料配信予定だ。




