『Rainbow Six: Siege』には「キャンペーンモード」は搭載されない、大作FPSから消えゆくシングルキャンペーンモード

英国にて現在開催されているゲームイベントEGX 2015にて、Ubisoftはシリーズ最新作『Rainbow Six: Siege』にキャンペーンモードが搭載されないことを明らかにした。

英国にて現在開催されているゲームイベントEGX 2015にて、Ubisoftはシリーズ最新作『Rainbow Six: Siege』にキャンペーンモードが搭載されないことを明らかにした。アートディレクターのScott Mitchell氏が、海外メディアPC GamersNWhat Cultureなどに伝えている。近年、キャンペーンモードを搭載しない大作FPSが消えつつあるが、『Rainbow Six: Siege』もその一例に加わった形だ。

トレーニングやBot戦は搭載へ

EGX 2015にてMitchaell氏は、「正確に伝えるならば、ストーリーモードは存在しない」とコメントし、本作に物語を伝えるキャンペーンは存在しないことを明かしている。「複数のオペレーターからデバイスの操作方法を学ぶトレーニングがある。全マップにて敵AIと協力して戦うことができる。カスタムマッチもプレイ可能、これがシングルプレイヤーにおいて我々が提供しているものだ」。

なおシングルプレイヤーモードにおいては、プレイヤー同士の対戦モードと同じコンテンツをアンロックすることができるという。Mitchaell氏は「StarsやRenownポイント、新しいOperatives(作戦隊員)をシングルプレイヤーモードでも獲得できる」としている。

大手パブリッシャーから発売される大作FPSに、キャンペーンモードが存在しないのも珍しいスタイルでは無くなった。2014年3月に発売された『Titanfall』ではストーリーと共に進行するマルチプレイヤーキャンペーンモードが搭載。今年春に発売された『Evolve』にも、シングルでのキャンペーンモードは搭載されていない。『BioShock Infinite』や『Deus EX: Human Revolution』など、シングルプレイヤーモードのみでマルチプレイヤーは一切を切り捨てるといったFPS作品も徐々に増えつつある。

同時期にリリース予定の作品では、今年11月発売の『Star Wars: Battlefront』においても、キャンペーンは存在しないことが明らかにされている。Electronic ArtsのPeter Moore氏は、『Star Wars: Battlefront』にシングルキャンペーンが搭載されないことに関して、この手のゲームでキャンペーンモードをプレイするプレイヤーは少ないと海外メディアGameSpotに伝えていた。

『Rainbow Six Siege』は海外で2015年12月1日にリリース、国内では12月10日に発売される予定となっている。

Shuji Ishimoto
Shuji Ishimoto

初代PlayStationやドリームキャスト時代の野心的な作品、2000年代後半の国内フリーゲーム文化に精神を支配されている巨漢ゲーマー。最近はインディーゲームのカタログを眺めたり遊んだりしながら1人ニヤニヤ。ホラージャンルやグロテスクかつ奇妙な表現の作品も好きだが、ノミの心臓なので現実世界の心霊現象には弱い。とにかく心がトキメイたものを追っていくスタイル。

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