最大4人プレイ鬼畜岩転がしゲーム『Pushing It! Together』4月10日発売へ。落としたらやり直しの協力苦行、「ヤケクソ殴り合い」システムも完備

ManliestDevは4月4日、『Pushing It! Together』を4月10日にリリースすると発表した。Steam向けにリリースされ、日本語表示に対応。本作は、協力プレイでゴールまで岩を転がし続けるアクションゲームだ。

ManliestDevは4月4日、協力岩転がしゲーム『Pushing It! Together』を4月10日にリリースすると発表した。対応プラットフォームはPC(Steam)で、ゲーム内は日本語表示に対応している。本作は発売前からさっそく注目を集めているようだ。

『Pushing It! Together』はイライラ岩転がしゲーム『Pushing it! With Sisyphus』にマルチプレイヤー要素を加えた続編だ。プレイヤーはギリシャ神話に登場する「シーシュポス」となり、神からの罰として巨大な岩を延々と押し上げることになる。2人から4人までのオンライン協力プレイに対応し、新たな“賽の河原”体験が可能だ。

本作のゲームプレイはいたってシンプルで、前作『Pushing it! With Sisyphus』と同じく、巨大な岩を転がして山の頂上を目指すことだけが目標だ。ただ岩の操作は非常に繊細で、少し違う方向に押してしまうだけで転がり落ちる。一定間隔で設置された障害物や爆発ギミックに阻まれ、数時間分の進捗が一瞬で帳消しになることも珍しくない。シンプルなゲームプレイながら、何度でも心を折るような高い難易度が特徴の作品だ。

続編である『Pushing It! Together』では頂上を目指すというルールはそのままに、最大4人で協力して岩を転がしていくことになる。複数人で押すことでミスのリカバリーもできて楽になるかと思いきや、同時に別方向からの力が加わることで押す方向がぶれやすく、岩は簡単に落ちてしまう。息を合わせないとクリアできないため、時にはひとりよりも難しい挑戦となるだろう。

なお、本作には他プレイヤーを“殴る”アクションが搭載されている。開発元のManliestDevによるXの投稿では、「退屈だったので、友達を殴る機能を追加した(Got bored so I added the ability to slap your friends)」とのことで、攻略には必要ない操作のようだ。とはいえ何時間もかけて押してきた岩が落ちた後、責任を巡り互いを殴り合って、“犯人”を決める戦いに身を投じてみるのもいいだろう。

またManliestDevは4月8日、Xにて本作の発売日を予告するポストを投稿。そこに添えられた動画では、4人で協力している時に岩が落ちてしまい、その様子を唖然として眺めていると他プレイヤーに殴られて落とされるという、本作の内容をわかりやすく伝えるゲームプレイが確認できる。このシュールで不条理な状況が話題となったのか、このポストは本稿執筆時点で7800を超えるいいねを獲得。発売前からすでに大きな関心を集めている。

ちなみに本作の以前にも「岩転がし」ゲームは存在しており、creamより2024年4月にリリースされた『The Game of Sisyphus』は、シーシュポスとなり岩を押し上げていく高難度アクションという、『Pushing it!』シリーズの元となるゲームといえる。こちらは「壺おじ」の愛称で知られる高難度アクション『Getting Over It』になぞらえて「岩おじ」と呼ばれることもあり、日本でも数多くの配信者が挑戦し、意地悪なギミックにクリアを阻まれたりする様子が話題となった。

『The Game of Sisyphus』

本作を手がけるManliestDevは、過去に『ULTRAKILL』に影響を受けたハイテンポなオールドスクールFPS『DIMENSIONAL SLAUGHTER』をリリースしており、『Pushing It!』シリーズも先述の『The Game of Sisyphus』に影響を受けているものとみられる。しかし『The Game of Sisyphus』が直線的な坂道を進むのに対し、『Pushing it! With Sisyphus』は曲がりくねった道と障害物の連続で、より高い難易度を誇っていた。最新作となる『Pushing It! Together』では、マルチプレイヤー要素を取り入れることで、さらなる混沌をもたらしているようだ。オリジナルの要素が差別化や高評価につながるのか、注目が集まる。

『Pushing It! Together』はPC(Steam)向けに4月10日発売予定。発売時点でゲーム内日本語表示に対応予定だ。

Yusuke Sonta
Yusuke Sonta

『Fallout 3』で海外ゲームに出会いました。自由度高めで世界観にどっぷり浸れるゲームを探して日々ウェイストランドをさまよっています。

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