「3Dドット絵」ステルス泥棒ゲーム『Project Shadowglass』発表。独自ツールで構築された3Dドット絵世界、自由に探索してお宝を盗み出す
Starhelm Studiosは9月27日、ステルスシミュレーションゲーム『Project Shadowglass』を発表した。

デベロッパーのStarhelm Studiosは9月27日、ステルスシミュレーションゲーム『Project Shadowglass』を発表した。対応プラットフォームはPC(Steam)で、2027年に早期アクセス配信予定。
本作は、『Thief』や『Deus Ex』『System Shock』といった往年の名作から影響を受けて開発されている作品だという。開発元の独自ツールにより、3Dゲームながらドット絵で描画されたビジュアルが特徴となる。

『Project Shadowglass』の舞台となるのは、新たな王のもと貧富の格差が拡大し、貴族たちがますます裕福になっている王国だ。とある事情を抱える主人公の泥棒は、その王国の各地に隠されているという古代の遺物を盗み出す任務を与えられ、実行に移すこととなる。
本作にてプレイヤーは泥棒となり、昼間はスラム街にある拠点で計画を練り、夜になると仕事に取り掛かる。ステージでは武装した警備員が巡回しており、トラップが仕掛けられていることも。武器を手に正面から突破することも可能ではあるが、犯罪行為を目撃されると街に悪評が広まり、警備の強化にもつながってしまう。もし敵に捕まると拠点からやり直し……ではなく、牢屋から脱獄しなければならないそうだ。


先述したようなリスクがあるため、本作ではステルスプレイが基本となるだろう。あらかじめ敵の巡回ルートを調べ、人目を避けて進んでいく。松明を消して暗闇を作ったり、音で敵の注意をそらしたりといったことも可能だ。一方の敵は、暗闇に何かが潜んでいると感じれば、照明を持って確認しに来るという。場合によっては敵と戦うことにもなるが、死体や証拠を隠滅しておくことで、のちの脅威を避けることにつながる。
目的である古代の遺物を盗み出すにあたっては、暗号の解読などの謎解き要素もこなさなければならない。また、施錠された扉を開けるには鍵が必要であり、特定の人物から盗むことになる。主人公には特別な能力はなく、本作は事前の計画とプレイヤーのスキルによって攻略を目指すゲームプレイになるそうだ。
このほか、スラム街の拠点ではアイテムなどを購入できるほか、入手したレシピをもとにクラフトも可能な模様。拠点自体のアップグレード要素も存在する。そして、集めた情報をもとに次なる目標を割り出し、準備を進めることになる。
本作は、開発元Starhelm StudiosのリードソフトウェアエンジニアDominick John氏が主導して開発している模様。同氏は、3Dグラフィックをドット絵としてリアルタイムレンダリングする技術を長らく研究しており、本作にはその独自ツールが活用されている。
似た表現を採用したゲームはいくつかあるが、本作は美しいドット絵ビジュアルを実現しているとして、発表後には大きな注目が集まった。Steamのウィッシュリスト登録数は、すでに2万2000件に達しているとのこと。ちなみに公式サイトでは、本作の映像は生成AIによるものではなく、ゲームエンジン上でリアルタイムに動作し、実際にプレイできる作品だと強調されている。開発にはGodot Engineが使用されているそうだ。
『Project Shadowglass』は、PC(Steam)向けに2027年に早期アクセス配信予定だ。なお同タイトルは仮題であり、正式タイトルは今後発表されるだろう。またJohn氏は、近く体験版を配信したいと述べている。