雪原版『ワンダと巨像』と評されている期待作『Prey for the Gods』が詳細情報を公開。Kickstarterも開始へ
アメリカのサンフランシスコに拠点を構えるスタジオNo Matter Studiosは、新作『Prey for the Gods』の詳細情報を公開するとともにKickstarterキャンペーンを開始した。『Prey for the Gods』は以前弊誌でもお伝えしたとおり、3名のスタッフで開発されているアクションゲームだ。デビュートレーラーでは、雪原を舞台に巨人と対峙し弓を放つシーンを見せるなど国内外で雪原版『ワンダと巨像』とも評されることも多かった。今回さらなる情報とトレーラーが公開されたということで、改めてゲームの内容をお伝えしたい。
舞台となるのは「冬が終わらない」という死にゆく世界だ。プレイヤーはそんな世界で、残されたものは衣服のみという主人公を操作し、巨人との戦いを通じて世界の秩序を取り戻す旅に出る。デザインとしては『ワンダの巨像』や『Deus Ex』、『DayZ』や『BloodBorne』を組み合わせたようなゲームを目指しており、激しい戦闘と雪世界の冒険を両方楽しめるタイトルになりそうだ。
操作は移動とドッジと登りアクションを基本としており、戦闘ではドッジを使っての敵の攻撃の回避が重要になってくる。世界には巨人以外の敵も多く存在しているので、そういった敵との立ち回りも考慮が必要だ。また、巨人との戦いでは敵に登り弱点を見つけ刺すことが基本となる。巨人との戦いでは、気付かれないように隠密行動に徹することも、真正面から登りドッジを使いうまく回避しながら登っていくことも、フックショットで手っ取り早く巨人の上に行くことも可能など自由度が高い。道中には“没したヒーローたち”の武器や装備を拾うことができるが、武器は使用していくと壊れたり、弓矢も世界に存在する数に限りがあるなど、クレバーな立ち回りが求められる。
広大な雪の世界を冒険するのも本作の大きな特徴だ。平坦な雪原のみならず、山に登りテンプルを巡りながら物語の核心に迫っていく。サバイバル要素も強く、吹雪に打たれながら常に空腹に注意を向ける必要がある。天候や昼夜はゲームプレイを大きく変化させ、晴れの日は視界が広く探しものをしやすいが、夜や天候が悪い日は相応の準備が必要となる。探し求める巨人に近付くほど吹雪が多くなるのだという。休憩したい時は洞窟など見つけるか、あるいはサルベージしたアイテムから自ら建物を建てて身体を休めなければならない。
本作を語るうえで、開発スタッフ自身もたびたび口に出しているように『ワンダと巨像』というタイトルの存在は欠かせないが、サバイバル要素や探索要素も加えられ、また新たな個性が感じられる印象だ。30万ドルを目指したKickstarterキャンペーンもすでに5万近いファンディングを受けているなど順調なスタートを見せている。